Parisienne file.vol.9 ルイーズ・ダマス/セレクトショップオーナー兼ジュエリーデザイナー
気分が上がるパリジェンヌの雨の日おしゃれ。
パリジェンヌファイル
雨の日のおしゃれアイテムは?
今年もそろそろ梅雨の季節。お天気が悪いとおしゃれも決まらないし、出掛けるのもちょっと憂鬱ですよね…。フランスに梅雨はないけれど、突然の大雨や激しいひょうなど不安定な天候が続くと、パリジェンヌたちもコーディネートが悩みのタネのよう。愛犬といっしょだから、雨降りでも基本的には歩いて行動することが多いというルイーズ。さて、そんな彼女の雨の日のおしゃれのこだわりは?
「雨の日は好き。ベッドの中でゆっくり雨音を聞きながら本を読んで過ごせるならね」と笑うルイーズ。でも、家に籠ってばかりはいられないから、外出する時には、少しだけ気分をアップできるようなアイテムをチョイスします。
「60年代風デザインやボタニック柄のブーティでいつもより足元にアクセントを持たせたり、髪にスカーフを巻いて、ヘアアレンジを楽しんだり。ささいなことですが、ディティールに変化をつけるだけで軽快に歩けるような気がするんです」。
気分とスタイリングに変化をつける小物たち。

【ブーティ】
シーズンレスで、レインブーツの代わりに愛用しているブーティは、スキニージーンズをインして、マスキュリンなスタイリングで着こなします。まん丸のバックルがレトロなデザインは、スペインブランドのMANGO。奥のボタニック柄のブーティは、パリジェンヌに人気のフレンチブランドJONAKで購入。

【バックパック】
右手に傘、左手には犬のリードと雨の日は両手が塞がってしまうから、ルイーズにとってバックパックは必需品。これは、祖父が愛用していたものを数年前に譲り受けたもの。使い込まれて手に馴染むレザーのバックパックは、これからも大切に使い続けたい一点。

【ヴィンテージのスカーフ】
オリジナルなプリントが好きで、お気に入りを少しづつ集めているヴィンテージのスカーフ。雨の日には、髪が濡れないようにこんな風に頭に巻いて出掛けるのだそう。「"アフリカン巻き"と呼ばれるアフリカのマダムたちがしているこの巻き方なら帽子みたいに髪がスッキリまとまるの」。

【トレンチコート】
ベーシックなトレンチコートは、パリジェンヌの定番アイテム。「このコートは、裏地がついていないから、春から夏にかけてさっと羽織れて重宝している一枚。ベージュよりワントーン明るめなオフホワイトなのも気に入っているの」。パリのリアルブランド"Plein Sud"で購入したもの。




セレクトショップ『atelier Couronnes』オーナー兼ジュエリーデザイナー パリ生まれの27歳。ソルボンヌ大学で近代文学を学ぶ。趣味で作り始めたジュエリーが友人・知人を通じて口コミで人気となり、オーダーを受けるようになったのがきっかけで、ジュエリーブランド「Louise Damas paris」をスタートさせた。15年6月にレザー小物のブランド「Fauvette paris」と共同で10区にアトリエを兼ねたブティック『Ateleier Couronnes』をオープン。彼女たちの作品以外にモード小物や雑貨を取り扱っている。
www.atelier-couronnes.com
photos:SHIRO MURAMATSU, réalisation:HIROKO SUZUKI