シャネルの扉 #09
クリステン・スチュワートが表現する“パリ イン ローマ”。
Toc Toc Chanel
June 8, 20162015/16年 メティエダールコレクション"パリ イン ローマ"の広告キャンペーンにアメリカの女優、クリステン・スチュワートが再び登場。映画『トワイライト』で一躍、人気女優の仲間入りを果たし、過去にも数度広告キャンペーンの顔を務めたクリステンとカール・ラガーフェルドが再びタッグを組んだ。イタリア映画に登場するフランス女優をインスピレーションソースにした今シーズン。クリステンは、そのイタリア風の「ドルチェ・ヴィータ(甘い生活)」を彷彿とさせるモノクロのショートムービーの中で、官能的なヒロインを演じている。撮影場所となったパリのアパルトマンに漂うラグジュアリーな雰囲気の中で、スモーキーアイに赤いリップ、そして乱れたボブヘアで佇む彼女。その印象的で強いキャラクターには、イタリア女性のグラムールと生粋のパリジェンヌが醸し出すエレガンスが共存している。上品かつ究極の女性らしさをテーマにしたモノクロームの世界で際立つ黒と白のシルエット、そしてメティエダールならではの匠の技をカールが撮った最新ビジュアルで堪能したい。
Pharrell Williams meets the craftsmen
ファレル・ウィリアムスがメティエダールのアトリエを訪問!
今年3月、パリのグランパレで行われた2016/17年秋冬のシャネルのショーのフロントローに現れたファレル・ウィリアムス。音楽プロデューサーで歌手、そしてファッションデザイナーとして活躍し、カールとも親交が深いファレルがショーの後、メティエダールのアトリエを訪問した。1日かけて巡った幾つかのアトリエでは、2015/16年のメディエダールコレクション"パリ イン ローマ"の制作真っ最中。刺繍のルサージュ、羽根細工やカメリアを作るルマリエ、プリーツ加工のロニオンなどのアトリエで、伝統的な職人技に熱い視線を注いだ。
texte: TOMOKO KAWAKAMI