Daichiro Shinjoの展覧会を、福岡で開催。

禅や仏教文化を背景に、日本古来の”書”というカリグラフィーの枠を超越した手法で、身体性、空間性を伴ったコンテンポラリーな表現を追求するアーティスト、Daichiro Shinjo（新城大地郎）。トリコ コム・デ・ギャルソンの2021年秋冬コレクションに作品が起用されたり、エルメスが制作したドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY（ヒューマンオデッセイ）』に登場する、日本を代表する7名のクリエイターのひとりに抜擢されるなど、今年も大きな注目を集めた。そんな彼の展覧会『JINEN』が、12月18日より、福岡市にあるUNION SODA（ユニオンソーダ）にて開催される。

精神と身体の分解を、煤（すす）と膠（にかわ）を使って自作した「墨」と、自身の「身体」を使って試みるDaichiro Shinjoの絵画空間は、見るもの自身を鏡のように写し出し、X線のように透過する。本展では、彼が生まれ育ち、現在も活動拠点としている宮古島の”藍”を使った作品を初展示。無為自然という原点へ向かい「自然（じねん）」に回帰した、新境地の展覧会となるので、ぜひ会場に足を運んでみて。