attitude クリエイターの言葉

あらゆる世代を幸福にする、カイリー・ミノーグの新作。

インタビュー

煌めくダンスミュージックに、
人生の悲喜こもごもを包み込んで。

カイリー・ミノーグ|ミュージシャン

デビューから現在にいたるまで、30年以上もコンスタントにヒット曲を出し続けてきた歌姫カイリー・ミノーグ。特にダンストラックにおいては、世界中に熱狂と感動の嵐を巻き起こす名曲を数多く残している。そんな彼女の2020年代幕開けを飾る最新アルバムは『ディスコ』だ。タイトルどおり、気分を高揚させてくれるようなダンスソングが揃う。

「前回のツアーでディスコセクションを設けたの。その時、これが至福の境地だと実感して。それで、このアルバムでは至福をとことん追求してみたいと思った。でも70〜80年代のサウンドをそのまま表現するのではなく、当時のスピリットを生かしながら、どんな世代の人でも幸福を享受できるサウンドを目指したわ」

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通算15作目となるオリジナルアルバムは、先行トラックとなった「マジック」をはじめ、ディスコの要素をちりばめたポップで心躍るダンスチューンが揃う。どんな状況のリスナーにもハッピ ーな魔法をかけてくれるような作品だ。日本盤には「セイ・サムシング」の リミックスが2曲収録。
『DISCO』ワーナーミュージック・ジャパン ¥2,300(編集部調べ)(11月25日発売)

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ディスコは心を解放して、 新しい自分に出合う空間。

カイリーにとって、ディスコは安心して身を委ねられる世界だと言う。「ディスコって素の自分を解放できると同時に、いままでなかった新しい自分を感じることもできるの。その時々の心境によって、いろんな自分を見いだせる空間と言えるのかも」

ミラーボールのような煌めくサウンドに、あらゆるストレスから解放して自身と向き合わせてくれるようなグルーブが満載。まさにディスコを思わせるアルバムだが、曲にのせられた歌詞は、ピュアで輝くような愛を描いている印象だ。

「自由で開放感ある曲からセンチメンタルで現実的な曲まで、波乱万丈な人生を詰め込んだ。でもどの楽曲にも、希望や繋がり、そして愛が潜んでいるのは確かよ。愛の対象は恋人かもしれないし、その時一緒にいる誰かやコミュニティかもしれないし、もしくは逃避願望かもね」

生命力にあふれたアルバムからは、デビュー当時から変わらず愛と輝きを放ち続けるカイリー自身の人生が伝わってくるようだが……。

「実際、私は常にハッピーなわけではないけれど(笑)。そんなふうに感じてもらえたのは、逆に心が満たされていないからだと思う。私にも、壁にぶつかることや悲しみにくれる瞬間があるわ。ネガティブな気持ちを回避できる魔法のカードを持っているわけじゃないの。でも幸福感で満たされることばかりを求めるのではなく、まだこれだけ喜びが残っていると考えるようにしている。それに私の仕事は、苦しみや悲しみを乗り越えてリスナーに喜びを与えることだから。みんなの歓喜が、私に至福をもたらしてくれる。この素晴らしい相互関係に支えられながら、今後の人生も歩んでいきたい」

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Kylie Minogue/カイリー・ミノーグ
1968年、オーストラリア生まれ。88年に発表したアルバム『ラッキー・ラヴ』でブレイク。以降、数多くのヒット曲を生み出し、グラミー賞を筆頭にさまざまな音楽賞を受賞した。ポップクイーンの座を揺るぎないものにしている。

*「フィガロジャポン」2021年1月号より抜粋

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interview et texte : NAOHISA MATSUNAGA

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