「ディーゼル ブラック ゴールド」のクリエイティブ・ディレクター、アンドレアス・メルボスタッドにインタビュー。

インタビュー

2013年にディーゼルのコンテンポラリーライン、「ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)」のクリエイティブ・ディレクターに就任した、アンドレアス・メルボスタッド。2014年-2015年秋冬は、メタルプレート、レザー、メタリックをキーマテリアルに、宇宙旅行へのイマジネーションを掻き立てるようなフューチャリスティックなコレクションを発表した。初のメンズコレクションも手掛け、3月に来日を果たしたアンドレアス・メルボスタッド氏に、ディーゼル ギンザでインタビュー。ブランドの魅力について伺った。

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――ブランドの魅力を3つのキーワードで表すなら? またその理由を教えてください。

アンドレアス・メルボスタッド(以下A):「都会的」「大胆」「新しい」でしょうか。ディーゼル ブラック ゴールドは、アティチュード(考え方や姿勢)を表現するコンテンポラリーなデザイナーズブランド。ディーゼルと同じDNAを持ちながら、高い技術とリッチなファブリックを使い、ラグジュアリーさを追求し、都会的で、大胆で、新しいアティチュードを表現しています。自分のアイデンティティをしっかりと確立していて、それをちゃんと表現できる。そんなダイナミックで都会的な女性をイメージしてデザインしています。

――2014年AWコレクションで、日本の女性に似合うと思うルックは?

A:そうですね。例えば、シャツにプリーツスカート、シルバーフォイルのコートとの組み合わせ。このスタイルを身にまとい、東京のストリートを歩いている日本人女性を見てみたいですね。それから、アイレットやメタルプレートを施したミニマルなドレスは、小柄な日本人女性にきっと似合うと思います。

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ディーゼル ブラック ゴールド 2014/15 Fall & Winterより


――東京を歩いている日本人女性のファッションの印象は?

A:日本人女性は、非常に高いファッションセンスを持っていると思います。日本で見る服は遊び心があるし、グラフィックやデザインも面白いですよね。僕は70年代の山本寛斎のデザインにとても影響を受けました。そんなユニークなバックグラウンドがあるから、日本人の女性はおしゃれに敏感で、着こなしが上手なんだと思います。

――クリエーションについてお聞かせください。デザインをする上で、インスピレーションの源になっているものは?

A:特定の物や人というより、ムードやアティチュードからアイデアや閃きを得ることが多いですね。その雰囲気を表現できるようなテーマを決めてデザインしています。私はNYに住んでいるのですが、街に溢れる空気感からインスピレーションを得ることもあります。

――どんな時にアイデアが湧いてきますか?

A:その時によりますね。ふとした瞬間にパッと出てきたり、よく考えないと出てこなかったり......。NYとイタリアを行ったり来たりする生活を送っているので、アイデアはその時によって、出てくる瞬間も場所も違います。しかし、実際にデザイン作業を行うのは、NYの自宅。早起きをして、まだ街が起き出す前に仕事するのが好きです。

――好きな、または尊敬するクリエーターやプロフェッショナルは?

A:川久保玲や山本耀司、アライアなど、オリジナルで強い個性を持っているデザイナーが好きですし、尊敬しています。

――プライベートについてお聞かせください。来日したときに必ず訪れるアドレスや、今回行ってみたい所を教えてください。

A:東京に来た時は、青山エリアに必ず行きます。そして、おいしいお寿司屋さんは外せないですね。
前回の来日からだいぶ時間が経っているので、東京の"いま"をチェックしに、主要なエリアを回りたいです。特に若いデザイナーが集まるような場所に行ってみたいですね。前に行ったことがある中目黒の狭いバーもトライしたいし、時間があれば大阪にも行ってみたい。

――今までで一番印象に残っているリゾート地や旅のディスティネーションは?

A:私は旅が大好きで、ヨーロッパをよく旅行しています。そこで何をしたいか、長いリストを持っているんですよ(笑)。昨年のクリスマスは、家族でスペインのカナリア諸島を旅しました。印象に残っているのは、モロッコですね。私が生まれ育ったノルウェーとは、カルチャーも宗教も全く違う。色とりどりの香り高いスパイスに、生きた動物なんかが陳列されたバザール。モロッコにいると、まるで過去にタイムスリップしたような錯覚を覚えます。

――バカンスに欠かせないワードローブといえば?

A:デニムと、黒いシャツ、そして黒いTシャツ、黒いジャケットが私のユニフォームなんです。昔はファッションで遊んだけれど今は作り手になったので、自分のワードローブはいたってシンプル。だから、バカンス先に持って行く服も同じです。

――日本で行ってみたいリゾートは?

A:直島かな。美術館を訪れてみたい。

03diesel140617.jpgアンドレアス・メルボスタッド

ノルウェー出身。ロンドンのニコル・ファーリでキャリアをスタートして、ギラ・ロッシュやイヴ・サンローランなど、トップメゾンで働く。その後、NYに拠点を移し、NYのブランド"Phi"のクリエイティブ・ディレクターも務めた。
www.dieselblackgold.jp/




photo:YUJI KOMATSU texte:KEIKO KAMISHITA

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