
ANNIE 取材
Music Sketch
アニーとは、ノルウェーが生んだエレクトロ・ポップ・アーティスト。ロイクソップやキングス・オブ・コンヴィニエンスなど次々と素晴らしいアーティストが登場する、ノルウェーの中でも注目されているエリア、ベルゲンの出身です。2005年に発表したデビュー・アルバム『ANNIEMAL』からは彼女の曲はもちろん、前回ご紹介したザ・ビッグ・ピンクのマイロがリミックスした「チューイン・ガム」やロイクソップや、マキシモ・パークがリミックスした「ハートビート」などもクラブでガンガンに流れるほど大ヒット。そして12月2日に発売予定の最新作の『Don't Stop』は(曲の断片も含めた)約300曲の中から選んで完成させたとあって、キャッチーなポップ・チューンが多数詰め込まれた内容になっています。
今回の撮影はスティーヴ・アップルトンを激写したことでも知られる米田志津美フォトグラファー。
先週末に来日し、6日に取材してきました。インタヴュー記事は12月20日発売号のFIGARO japonのアクチュアリテで掲載予定です。詳しい話はその時までとっておきつつ、和やかに進んだ取材の様子を報告しますね。
最初に軽い打ち合わせをしてシューティングに入ります。
私は前作の『ANNIMAL』のCD解説原稿を書かせていただいたこともあって、前回の来日時に取材させていただいています。その時もフットワークの軽い女性というイメージがあって、オーストラリアから日本へ寄ったため、Tsubi(当時:現在Ksubi)のジーンズを颯爽と穿きこなしていたのを憶えています。この日は、ロンドンで活躍するドイツ人デザイナーMarkus Lupferの華やかなセーターが目立っていました。
米田フォトグラファー、いきなりアニーをソファーに寝そべらせて激写開始!?
アニーは今月で31歳になるそう。子供の頃からお転婆で外で遊ぶのが大好きだったためか、そして今は健康のためということもあって、自宅にいる時は週に5日は40~50分も走っているそう。凄いですね。さすが体格のよい北欧人! しかし一方で世界各国を飛び回っているので、その時はなかなか運動する時間が取れないと話していました。
一体、FIGARO本誌にはどのような写真が掲載されるのでしょうか?
踊りたくなるポップ・チューンを作りたいという思いがあるので、いつも気分を良い状態にキープするよう努力していて、そのためにも走ったり、ハイキングに行ったりすることもあるそう。でも、落ち込んだことによって逆にいい曲を書ける場合もあるので、そういった気分の波も大切にしていると話します。あくまでも自然体です。
アニーはなんだか可笑しくてたまらない様子で、笑顔が絶えません。
さて、ノルウェーは物価が高過ぎるからと、1年半前にベルリンに移住。音楽面で刺激的な環境であり、生活もしやすく、レーベルを持っているアニーは今、とても充実した時間を過ごしているそうです。特にヨーロッパ圏に住む人は言葉に問題がなければ、移住もスムーズですからね。アニーは英語はもちろん話せますし、ノルウェー語はドイツ語と似ていて苦労することが少ないそうです。
アニーを撮影する米田さんに、その様子を撮影する私......。ついにはアニーがその様子をさらに撮影したいと、自分のカメラをスタッフに渡します。撮影ごっこ状態に突入です。
新作『Don't Stop』には、前作にも関わっていたリチャードXから、KITSUNEやPHONESで活躍するポール・エプワースがプロデュースで参加しているほか、フランツ・フェルデナンドのフトントマンであるアレックス・カプラノスがギターで、データロックのフレデリック・ソロエアがヴォーカルで参加。 アレックスとは、実は東京の某アーティストのコンサート会場で出逢って、その場で一緒にレコーディングをする話がトントン拍子で進んだそう。某アーティストとは、ラ・ルーに、もっと髪を切るように薦めた女性アーティスト。なんだかクイズみたいで恐縮ですが、詳しくは本誌発売まで待っててくださいね。『Don't Stop』は、ラ・ルーやリトル・ブーツのようなポップ・エレクトロ好きのファンはもちろん、カイリー・ミノーグなどが好きな人にも絶対に気に入ってもらえる作品になっています。
12月2日発売予定の最新作『Don't Stop』
*to be continued