心に響く、映画体験。

映画『パリ、嘘つきな恋』で、大人の恋模様を笑顔で応援!

心に響く、映画体験。

家でも外出先でも映画が観られる時代になったけれど、照明が落ち、予告編に続いて始まる劇場での映画体験って特別なもの! フィガロジャポンは2020年の創刊30周年に向けて、良質なヒューマンドラマの劇場公開に力を入れるピカデリー プライム レーベルとタッグを組み、「人生の一本」となるような映画体験を応援します。
ピカデリー プライム レーベル作品レビュー第一弾は、『パリ、嘘つきな恋』。パリに暮らす大人の男女が、人生の難所を超えながら、幸せとは何か?を発見していく物語です。映画を愛するみなさま、小粋なふたりの恋愛を劇場で見守ってください。

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だんだん心惹かれていくフロランスを自宅に招いた金持ち中年色男、ジョスラン。彼の家のインテリアやプールがステキ。

ふたりの愛はポジティブなメッセージに満ちて。

映画『最高のふたり』は、寝たきりの貴族とスラム育ちの黒人介護士が真の友情を結ぶ物語だった。介護師は、障害を隠して女性と文通する富豪に「真実を話せ!」とハッパをかける。そんな実話物語を世界中で大ヒットさせたフランスから、今度は『最高のふたり』恋愛版ともいうべき愉しい作品が届いた。

その『パリ、嘘つきな恋』の主人公は、シューズ代理店CEOのジョスラン。ペラペラと嘘を並べて女性をくどき、独身ライフを謳歌している中年男だ。監督・主演を務めるフランク・デュボスクは、この“下衆い二枚目気取り”というネタで人気を誇るコメディ俳優。フランスでは、このデュボスクが持ちネタをそのまま持ち込んで演じるイタい芝居にドッカンドッカン笑いが起こったという。そんな主人公ジョスランが、亡き母の家で彼女の車椅子に座っていると、セクシーな看護師ジュリーが現れる。ジョスランは彼女の気を引くために、なんと自分は車椅子生活者だと嘘をつく。ジュリーの実家に誘われ、車椅子姿で花束抱えて尋ねるが、ジュリーが引き合わせたのは車椅子に乗った姉フロランスだった。

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中央に立つ介護士の妹ジュリーは、車椅子同士のジョスランとフロランスを実家で引き合わせる。花が咲き乱れる屋外での食卓風景が素敵だ。

にわかに萎えたジョスランだったが、ところがこのフロランスは、世界を飛び回るバイオリニストであり、テニス選手でもあるという。彼女の試合をこっそり見に行ったジョスランは、溌剌と車椅子でコートを駆け回るフロランスに思わずときめいてしまう。続いてプラハでの演奏会では、オーケストラを率いて妙なる調べを奏でる彼女にハートを盗まれ、朝までコース。パリに戻れば豪華な自邸のプールでフローティング・ディナーと恋は加速するが、一方でジョスランには後ろめたさが募ってゆく。親友マックスや秘書マリーも「真実を話せ!」とせっつくし、ついにはジュリーに嘘がばれて……。

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プラハの街で行われたコンサート。車椅子に座りながらソロで弾くフロランスは自信に満ちている。

フランス女性の「女」でい続ける佇まいの美しさ。

いまどきこんなセクハラおやじが主人公!? と、はじめのうちこそ面食らうが、主人公ふたりの距離が近づくにつれ、ジョスランの鼻につく言動や、お決まりの車椅子ネタもクスッと笑って許せるようになってくる。それは脚が不自由でもペディキュアを欠かさず、ドレスにピンヒール。勝負ディナーにはブロンドの髪をなびかせ、深紅のドレスで現れる、芸術家の感性とアスリートのタフネスさを持ち併せ、お洒落も恋も諦めないフランス女のフロランスがとても素敵だから。さらに、その笑顔とまなざしに、人生の痛みを知ってこその寛容と思慮深さを感じさせるから。

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ジョスランの家での食事のシーン。目をきらきらと輝かせるフロランスに、この後、サプライズが待っている。

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プラハの朝焼けの中、フロランスのホテルに向かうふたり。

そんなアレクサンドラ・ラミー演じるヒロインの魅力に加え、ジェラール・ダルモン、エルザ・ジルベルスタイン、そして『はなればなれに』のクロード・ブラッスールまで! 芸達者なフランス人俳優の面々が脇をがっちり固める。『最強のふたり』では看護師が障碍者の心を開かせたけれど、『パリ、嘘つきな恋』は健常者のジョスランがフロランスによって視野を広げられ、本当の恋を掴む物語だ。オリジナルのタイトルは、『Tout le monde Debout』(みんな、立ち上がって!)。陽気なハッピーエンディングは、ジョスランのように偏見を捨てて世界を眺め、人生を楽しんで!というポジティブなメッセージを運んでくる。

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色彩を巧みに着こなす、ドジな秘書マリーを演じるエルザ・ジルベルスタイン。コメディエンヌぶりが素晴らしい。

texte : REIKO KUBO

『パリ、嘘つきな恋』
●監督・脚本・出演/フランク・デュボスク 出演/アレクサンドラ・ラミー、エリザ・ジルベルスタインほか 
●2018年、フランス映画 
●108分 
●配給/松竹 
●5月24日より、新宿ピカデリーほか、全国にて公開
© 2018 Gaumont / La Boétie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public

2019年7月公開のピカデリー プライム レーベル作品『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』の試写会にご招待します!
※こちらのご応募は終了いたしました。※応募締め切りは2019年6月9日

応募は終了しました。

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