女優・中条あやみが「フィガロジャポン」10月号のファッションストーリー「宇宙世紀シャネルの幕開け。」に登場。素材やモチーフに宇宙のイメージが宿る、シャネルの2017/18年秋冬プレタポルテ コレクションを軽やかに纏ってみせたイメージムービーを公開！ シャネルへの思いやお気に入りのルックについてのコメントとともに紹介。

——3月にパリで披露されたシャネルの2017/18年秋冬コレクションを会場でご覧になったときの感想は？

「ショー会場のグランパレに入るとロケットがあって、まさか？と思っていたのですが、最後にカウントダウンが始まり、煙と火花が出てきて、ロケットが浮いた瞬間は、本当に感動しました！ いままでに何度かシャネルのショーを観せていただきましたが、今回のコレクションのテーマは“宇宙”とスケールが大きくて、洋服も輝く星のようにキラキラしていて、こんな発想もあるのだな、シャネルがまた新しい一面を見せてくれたなと思いました」

——ショーに登場したルックやアイテムの中でお気に入りは？

「モコモコしたコートだったり、ヘアバンド、そしてグリッター素材のタイツにロング丈のブーツというコーディネートがたくさん登場したのですが、私自身もこの秋冬はグリッタータイツが気になっていたので、取り入れてみたい。気持ちよさそうなニット素材のヘアバンドも、前髪を上げて着けてみたいですね。バッグは、ストラップが二重になったものがとても可愛かった。

今回のフィガロの撮影でヘアバンドを着けたのですが、ショーで見て気に入っていたものを自分が実際に身に着けるのは不思議な感じでした。シャネルのアイテムはどれもすごく手が込んでいて、その制作過程は、私には考え及ばないほど大変なのだろうなと思います」

——では今回のフィガロの撮影で着たアイテムの中で、お気に入りのものは？

「土星をあしらったジュピターセーターとメタリックレザーパンツのコーディネート。まるで宇宙服みたいで、惑星のカラフルなプリントがポップなのに甘くなくていいなと。私は冬によくレザーパンツを履くのですが、今回の撮影で使った玉虫色のレザーパンツは新鮮でした。そのコーディネートのときに着けたイヤリングも可愛いかった」

——観客としてショーを観たときと、自身がモデルとしてシャネルを着たときの違いは？

「私が好きなジジ・ハディットやベラ・ハディットなどトップモデルがシャネルのショーで纏ったコレクションを自分が着られることは、うれしいけれど、どことなく気恥ずかしい部分もあります。でもやはりシャネルの洋服には夢があって、グランパレから発信されたコレクションを日本人である私が、日本で着られることは誇らしく、光栄なこと」

——中条さんにとって、シャネルの魅力とは？

「18歳のとき、初めてシャネルのショーを観せていただいたのですが、正直、それまでは遠い、憧れの存在で、シャネルは大人の女性たちが纏うもの、という印象がありました。その後、シャネルのパリのアパルトマンにお邪魔して、マドモアゼル・シャネルの生い立ちや服に対する思いに触れてからは、シャネルの服は年齢に関係なく、シャネルのクリエイションを愛するすべて人々のためのもので、垣根はないんだと思うようになりました。

マドモアゼル・シャネルは、女性にとっての動きやすさを考慮した服を提案した、最初の女性デザイナー。ありのままの自分でこの服を着て欲しいというシャネルのメッセージを感じて、ああ、私も気負いなく着ていいんだなと思うようになりました。もちろん、憧れの気持ちは変わらないけれど、同時に身近にも感じられるようになりました。そして、女性としての強いパワー、おしゃれすることの楽しさもシャネルを通して学びましたね。いまではショーのたびに、今回カール・ラガーフェルドは、どんな方法でマドモアゼル・シャネルのマインドを継承しようとしているのだろう？と楽しみになります」

——どんなときに、シャネルの最新コレクションを着たいですか？

「普段着ている服に飽きてしまったときに、取り入れたいアイテムがいっぱいあります！ そうすることで、気持ちが高揚するはず。パワーが欲しいときにも着たいですね」