シャネルの魅力にクローズアップ

【シャネル03】カールのクリエイションは永遠に。

シャネルの魅力にクローズアップ

ロケットの打ち上げ、波の打ち寄せるビーチ、ヴェルサイユ宮のローズガーデン……10年以上の長きにわたって、シャネルの壮大なショーの舞台となったグラン・パレ。6月20日、このゆかりの場所に、若きデザイナー時代から白いひげをたくわえた晩年の表情まで、56点に上るカール・ラガーフェルドの肖像画が並んだ。

2月19日に亡くなったモードの巨匠にオマージュを捧げる「KARL FOR EVER」は、シャネル、フェンディ、カール・ラガーフェルドの3社が手を携えて開催した追悼セレモニーだ。

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56点の肖像画が招待客を迎えたグラン・パレ。白と黒の市松模様に並んだ椅子が、2,500名の招待客を静かに待つ。photo : Olivier Saillant © CHANEL

Memories of Karl Lagerfeld

18時30分。クラシック音楽が静かに流れる中、カールと親しかったセレブリティやモード関係者が次々とグラン・パレに到着。招待客のさざめきの中、まるで劇場を思わせるようなベルが鳴り響き、開幕が告げられた。

KARL FOR EVER — HIGHLIGHTS OF THE CEREMONY — CHANEL

会場の中央には舞台が設置され、3つの大スクリーンに映像が映し出される。
ふたりのカールが対話する演出のインタビュー映像を皮切りに、スクリーンには、アナ・ウィンター、ヴァネッサ・パラディ、ジェフ・クーンズ、アトリエのプルミエールから愛猫シュペットの養育係まで、さまざまな分野の50人以上が登場して、それぞれが語る思い出や逸話が、クリエイターとしてだけではない、カールの人となりを描き出していく。

舞台上で演じられたのは、彼が愛した文学や音楽。ファニー・アルダンやカーラ・デルヴィーニュが朗読したマラルメやコレットの一節。リル・バックのストリートダンス、ブエノスアイレスからやってきたタンゴダンサーたち。バイオリンが奏でるパガニーニも、ラン・ランが奏でたショパンも、カール・ラガーフェルドという文化人の、尽きることのない好奇心と幅広い教養をあらためて思い起こさせる。

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舞台には女優や音楽家、ダンサーが登場。スクリーンに現れる証言者たちのテーマに呼応しながら、カールの世界をさまざまな側面から描いた。演出はロバート・カールセン。© CHANEL

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セレモニーの舞台に2回登場したティルダ・スウィントンは、ヴァージニア・ウルフの『オルランド』とイーディス・シットウェルの詩の一節を朗読した。photo : Alix Marnat © CHANEL

カールが残した思い出と豊かな遺産を分かち合うセレモニーは、まるでスペクタクル。会場を支配したのは、悲しみの涙ではなく、カールを讃える温かな微笑みだった。最後は、ファレル・ウィリアムスのパフォーマンス。彼の呼びかけに、会場は一体となってカールにエールを送った。

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フィナーレで歌ったファレル・ウィリアムスに、場内は総立ち。© CHANEL

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ファレルの呼びかけに、会場全体がカールにエールを送る。photo : Alix Marnat © CHANEL

映像を締めくくったのは、インタビュー収録中に、英語、フランス語、ドイツ語が交じり合い、何語で喋っているのかわからなくなって混乱し、笑いころげるカールの姿。会場に集まった人々に笑顔の思い出を残して、カール・ラガーフェルドへの追悼セレモニーは幕を閉じた。

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舞台で演じたアーティストが全員揃ったフィナーレ。ピアニストのラン・ラン、カーラ・デルヴィーニュ、ダンサーのリル・バック、ティルダ・スウィントン、ファレル・ウィリアムス、ヘレン・ミレン、バイオリニストのチャーリー・シエムらの顔が見える。© CHANEL

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グラン・パレの会場の大スクリーンと舞台。出演アーティストが揃ったフィナーレ。© CHANEL

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90年代、シャネルの顔としてショーのフィナーレを飾っていた、クラウディア・シファー。© CHANEL

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80年代、カール・ラガーフェルドに見出され、シャネルの顔になったイネス・ド・ラ・フレサンジュ。© CHANEL

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シャネルのグローバル ファッション部門 プレジデントのブルーノ・パブロフスキー、モデルで女優のマリーヌ・ヴァクト。photo : Alix Marnat © CHANEL

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ファレル・ウィリアムスはもちろん舞台でパフォーマンスを見せた。photo : Alix Marnat © CHANEL

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カールの跡を継いだ、シャネルのファッション・コレクションのアーティスティック ディレクター、ヴィルジニー・ヴィアール(左)。「私は、カールにとってパーフェクト、と言えるように続けていこうと思います。私が思うカール、私が思うシャネルにふさわしい高いレベルに向かって続けていくこと」と映像で語った。photo : Alix Marnat © CHANEL

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女優のヴィルジニー・ルドワイヤンとシャネルのファッション・イメージのアーティスティック ディレクター、エリック・フルンデール。© CHANEL

texte : MASAE TAKATA (PARIS OFFICE), graphisme du titre : SANKAKUSHA

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