
【シャネル05】原点に帰るメティエダール コレクション。
シャネルの魅力にクローズアップ
2002年12月にスタートした、シャネルのメティエダール コレクション。毎年、年に1度発表されるこのコレクションは、シャネルが誇るメティエダール アトリエのサヴォアフェール(唯一無二のノウハウ)に焦点を当てた特別なもの。刺繍のルサージュやモンテックス、羽根細工・フラワーのルマリエ、靴のマサロなど、伝統的なクラフトマンシップの継承に尽力するアトリエとシャネルのアーティスティックディレクター、ヴィルジニー・ヴィアールの共同作業により、繊細な手仕事で描き出されるシャネルの世界が完成する。
会場となったグラン・パレに、カンボン通り31番地のシャネルのアパルトマンと、鏡張りのらせん階段が再現された。 photo : OLIVIER SAILLANT © CHANEL
Discover 31 rue Cambon
今年、ヴィルジニーが発表の舞台に選んだのは、メゾンの象徴であるパリ・カンボン通り31番地にあるガブリエル・シャネルのアパルトマンと、鏡張りの螺旋階段。そのシンボリックな空間をパリのグラン・パレに再現した。まさに原点回帰ともいえる、この2019/20年 パリ-カンボン通り31番地 メティエダール コレクションでヴィルジニーは、メゾンのコードに着目。そこにアトリエの職人たちの技を交えながら、モダンに解釈してみせた。
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Look 01 © CHANEL
Look 10 © CHANEL
Look 21 © CHANEL
Look 27 © CHANEL
Look 36 © CHANEL
Look 56 © CHANEL
Look 63 © CHANEL
Look 71 © CHANEL
「シャネルの原点ともいえる、シンプルであることに回帰しました。たくさんの装飾は必要ないのです。新しいコレクションでは、ガブリエル・シャネルが考えたメゾンのコードと、そのコードを昇華させたカール・ラガーフェルドのデザインの要素をミックスしました。そして、現代の女性は何を好むのか、どのように着こなすかを考えてデザインしました」とヴィルジニーは語る。
フィナーレ。 © CHANEL
メゾンのキーカラーであるブラックからスタートしたコレクション。モノトーンから、華やかなピンク、そして煌びやかなスパンコール……明確なビジョンが伝わる、シンプルかつラグジュアリーな仕上がりに。ツイード、カメリア、チェーンなど、随所にメゾンのコードと、目を見張るほどの高度な職人技が散りばめられた印象的なコレクションだ。
フィナーレでモデルたちが螺旋階段に一堂に会した光景は圧巻。会場からヴィルジニー・ヴィアール(最前列中央)に拍手が送られた。 © CHANEL
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シャネルのサヴォアフェールに魅了されたセレブリティ。
12月4日にパリで発表された2019/20年 パリ-カンボン通り31番地 メティエダール コレクションに、世界中のセレブリティが集結。アンバサダーであるヴァネッサ・パラディやリリー=ローズ・デップに加え、イザベル・アジャーニやキャロル・ブーケなどの大御所女優までパリらしい顔触れも。もちろん、日本からはアンバサダーの中条あやみが駆けつけた。
ショーに訪れたセレブリティたちのコメントをピックアップ。 © CHANEL
ショーが幕を降ろすと、その卓越したクリエーションに心を奪われたセレブリティたちが興奮気味に感想を語るシーンも。ソフィア・コッポラは「ウエアラブルで自分も着たい、そして、あんな女性になりたい!と思わせてくれるコレクション。ヴィルジニーが描き出すシャネルの世界が私は大好きよ」と話す。
そして、ペネロペ・クルスは「本当に美しいコレクション。シャネルのエッセンス、歴史などたくさんのピースをどうやってひとつにまとめてコレクションに落とし込んでいるの!?と感心してしまうわ。さらにそこにヴィルジニー独自のビジョンまで投影されている。モダンで彼女らしさが際立ったコレクションだと思うわ」と賞賛した。
シャネルのアンバサダーを務める女優のリリー=ローズ・デップは、2020年春夏プレタポルテ コレクションより、モノトーンのオーガンザのドレスを纏って登場。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダー、クリステン・スチュワートは、2020年春夏プレタポルテ コレクションより、コットンのジャンプスーツをセレクト。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダー、ヴァネッサ・パラディは、2015年メディエダール コレクション パリ-ザルツブルクより、刺繍を施したシルクドレスを着用。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダー、ペネロペ・クルスは、2020年春夏プレタポルテ コレクションより、黒いオーガンザのトップとスカートをチョイス。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダー、キャロリーヌ・ドゥ・メグレは、2020年春夏プレコレクションより、“CHANEL”“COCO”などのプリントを施したジャンプスーツにジャケットを合わせて。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダー、マリーヌ・ヴァクトは、2019/20年秋冬オートクチュール コレクションより、コットンのジャンプスーツをセレクト。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダー、アルマ・ホドロフスキーは2019/20年クルーズ コレクションより、刺繍を施した黒のコットンドレスを着用。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダー、リウ・ウェンは、2020年春夏プレタポルテ コレクションより、マルチカラーのツイードドレスに、18Kホワイトゴールドとダイアモンドを施したシャネルのウォッチ、ステンレススチールの「ボーイフレンド ツイード」を合わせて。 © CHANEL
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映画監督のソフィア・コッポラは、2020年春夏プレタポルテ コレクションより、刺繍を施した黒のモスリンのトップにシルクパンツをコーディネート。腕にはシャネルのウォッチ、プルミエール(ミニ)を着用。 © CHANEL
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フランス人女優マリオン・コティヤールは、2019/20年秋冬オートクチュール コレクションより、ネイビーのクレープドレスを着用。左手にはシャネルのファインジュエリーから、カメリアのリングを着けて。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダーでアメリカ人女優のヤラ・シャヒディは、2019/20年秋冬オートクチュール コレクションより、シルバーのシークインを刺繍したゴールドとベージュのボレロに、ゴールドの刺繍のドレスをコーディネート。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダーでカナダ・モントリオール出身のモデル・シンガーソングライター、シャーロット・カルダンは、2019/20年秋冬オートクチュール コレクションより、黒のシルクブラウスに刺繍を施したパンツを合わせて。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダーで、中国出身、韓国で活動するアイドルグループf(x)のリーダーを務めるビクトリア・ソンは、2020年春夏プレ コレクションのネイビーのプルオーバーに、2019/20年秋冬プレタポルテ コレクションのエクリュのツイードパンツをコーディネート。 © CHANEL
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シャネルのアンバサダー、中条あやみは、2020年春夏プレ コレクションより、マルチカラーのツイードコートを着用。アクセサリーとバッグもシャネル。 © CHANEL
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アメリカ人女優・モデルのマーガレット・クアリーは、2019/20年秋冬オートクチュール コレクションより、エクリュとホワイト、ゴールドのウールドレスに、同素材のショートジャケットを合わせて。 © CHANEL
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ベルギーのシンガーソングライター、アンジェルは、2019/20年秋冬オートクチュール コレクションより、黒とベージュのツイードジャケットに黒のツイードパンツをコーディネート。 © CHANEL
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フランス人女優キャロル・ブーケは、2020年春夏プレ コレクションより、黒のコットンシャツとツイードパンツをセレクト。シャネルの金銀細工とジュエリー加工のアトリエ、ゴッサンスのイヤリングを合わせて。 © CHANEL
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フランス人女優イザベル・アジャーニは、モノトーンのウールドレスで登場。 © CHANEL
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アメリカ人女優のラシダ・ジョーンズは、2019/20年秋冬プレタポルテ コレクションの黒のシルクブラウスと、2020年春夏プレ コレクションの黒いコットンパンツを着用。 © CHANEL
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フランス人女優レベッカ・マルデールは、2020年春夏プレ コレクションより、ブラックのコットントップに同素材のパンツをコーディネート。 © CHANEL
パリ・モンパルナスのブラッスリー、「ラ・クーポール(La Coupole)」にて開催されたアフターパーティの様子。アンジェルがパフォーマンスを披露した。 © CHANEL
texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : SANKAKUSHA