【シャネル22】
シャネルが生んだ、永遠のマイバッグとパリで。
シャネルの魅力にクローズアップ
シャネルのバッグの代名詞ともいえる「11.12」。パリの日常にとけ込むエターナルなバッグの魅力を、小粋なビジュアルとともにお届け。
女性たちの日常に寄り添う、クチュリエールによるバッグ。
男性用の斜めがけバッグから着想し、1929年に誕生した「2.55」。ショルダーバッグがなかった時代に女性たちの手を解放し、上品さと実用性を備えた新しいスタイルを提案した。その遺伝子が詰まった伝統の「2.55」を再解釈して、80年代初めに登場したのが「11.12」。これらのふたつのバッグは、クラスプにダブルCをあしらっている点とチェーンにレザーを編み込んでいるディテールは異なるものの、ガブリエルが切望した「どんな制限にも囚われず、自身の魅力を引き出すことができるバッグにしたい」という想いを受け継いだエターナルなバッグだ。
チェーンバッグと聞いてまず思い浮かぶのがシャネルの「11.12」。ダイヤモンド形のキルティングステッチと、レザーを編み込んだチェーンが特徴。王道のブラックは、デイリーウエアにもドレスにも映える。バッグ「11.12」¥920,700/シャネル(シャネル カスタマーケア)
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リズミカルな音楽に乗って、職人たちの鮮やかな手さばきで作られるバッグ。貴重な制作過程を映像で。
ダブルCのクラスプやダイヤモンド形のキルティングが象徴的なバッグ「11.12」を彩る完璧な装飾には、メゾンが誇る職人たちの技が宿る。その製作はレザーからパーツを切り出すことから始まり、全180の工程を経て、完成する。「11.12」バッグは現在でもヴィルジニー・ヴィアールの手により変幻自在に素材を替え、時代を牽引するデザインで進化している。
見慣れたパリの街並みに、エターナルなバッグが映える。
今回、バッグ「11.12」のキャンペーンの撮影を担当したのは、オランダ人のフォトグラファーデュオ、イネス&ヴィノード。モデルを務めたのは、アナ・ムグラリスやイマン・ハマムなど個性際立つ5人の女性だ。ソフィア・コッポラが撮影風景を撮り下ろしたスペシャルなムービーも展開する。
ソフィア・コップラのディレクションによるムービー。パリの街並みを舞台に、さまざまなスタイルの女性たちがバッグ「11.12」を手に颯爽と歩き出す。
*「フィガロジャポン」2021年6月号より一部抜粋
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photos : ⒸCHANEL, texte : TOMOKO KAWAKAMI, , graphisme du titre : SANKAKUSHA