シャネルの魅力にクローズアップ

【シャネル23】

シャネルの世界へ誘う、小松菜奈と宮沢氷魚。

シャネルの魅力にクローズアップ

1年に1度、シャネルが擁するサヴォワールフェールの職人たちとの対話により生まれるメティエダール コレクション。現在発売中の「フィガロジャポン」7月号では、小松菜奈がそのクリエイションを纏い、美しき世界を体現。宮沢氷魚はクチュールを生むアトリエを取材した。撮影に伴いふたりが登場するショートムービーを制作。
また、記事の後半では宮沢氷魚による、アトリエへのインタビューをお届けする。

【関連記事】メティエダール コレクション:城を舞台に、クリエイションが花開く。

Special MOVIE
小松菜奈と宮沢氷魚が紐解く、シャネルの匠の美。

あなたにとってシャネルとは?という宮沢から小松への質問でスタート。美しいと思うクリエイション、ファッションとは、美しい言葉とは?と、互いに答えを引き出していくスペシャルな映像に仕上がった。

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リニューアル1号目となる、「フィガロジャポン」7月号表紙にもなったルックを纏って。「表紙を飾らせていただけることをとても光栄に感じています」と語った小松菜奈。
ベルベットとゴールドスタッズが織りなすグラフィカルなパターンは、シュノ ンソー城の城主であったカトリーヌ・ドゥ・メディシスの寝室の天井や、彼女の肖像画に見られるドレスからインスピレーションを得た。ルマリエの職人 たちが550 時間を費やした緻密な手刺繍により、実際に着た時に完璧なグリッドを描く。ドレス¥6,514,200/ シャネル(シャネル カスタマーケア)

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宮沢氷魚と、ふたつのアトリエによる対話。

シャネルの展覧会でナレーションを務めた宮沢氷魚が、羽根細工・花細工のアトリエであるルマリエと、現代的刺繍を得意とするモンテックスに英語でインタビュー。美しきサヴォワールフェールの舞台裏に光を当てる。

Lemarié

クリステル・コシェールに聞いた、ルマリエの現在。

Q. シャネル傘下の中で最も古くからあるアトリエのひとつ、ルマリエの強みとは?

A. 過去の遺産を守ることだけでなく、日々新しい技術を試み、それらをプラスする。まさにこの伝統と創造性の融合こそが、ルマリエの特徴。シャネルとヴィルジニーが私をルマリエのアーティスティックディレクターに推薦してくれた理由のひとつは、豊富な技術と伝統を持つアトリエに、クリエイティブな視点と現代的なファッションの思考をもたらすため。ルマリエは代表的な羽根細工や花細工以外に、フリルやインレイ( 嵌め込み)レースなども得意です。

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ダブルCなどのコインモチーフを散らして。裾にはルマリエが手がける繊細なシルクジョーゼットのリボン。

Q. キールックであるブラックレースのロングドレス(小松菜奈さん着用の写真1枚目)について教えてください。

A. ベルベットリボンを用いたキルティングスタイルが象徴的です。それぞれの交差ポイントに、ひとつひとつ小さなメタルスタッズを施しました。その着想源は、ショーが披露されたシュノンソーの「貴婦人たちの城」に置かれている家具です。すべてのパーツを注意深く形作り、完璧に配置するのは数学的思考に近いながらも、自然な仕上がり。これこそが真の職人技であり、クチュール アトリエによる素晴らしい仕事であると言えます。

Q. メティエダール コレクションにおけるヴィルジニーとの対話および制作のプロセスは?

A. 通常、ヴィルジニーがテーマを決めた後、定期的に会ったり、電話で話したり、また生地を実際に見たりします。色やテクスチャーは私に多くを語ってくれます。テキスタイルが放つムードに注目し、すべてを吸収してから、テーマをどのように解釈するかについて彼女に提案し、話し合いが始まります。完璧なコラボレーションとは、好奇心を持って議論すること。私たちの使命は、伝統的なサヴォワールフェールを礎に新しい物語を作り出すことです。ルマリエは、長年にわたりシャネルとの絆を築いてきました。そのため、シャネルのスタジオとのやり取りは敏速で円滑そのもの。

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©Elise Toide
1960年代にガブリエルの依頼で誕生したカメリアモチーフ。ルマリエは、この花を多彩な素材で表現している。

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©Elise Toide
羽根細工もルマリエのシグネチャー。今季は、メタルスタッズで伝統的なサヴォワールフェールを新鮮に生まれ変わらせた。

Q. 今回のメティエダール コレクションのショーは、新型コロナウイルス感染症を防ぐため、無観客で開催されました。現在の世界情勢は、仕事の進め方に影響を与えていますか?

A. 重要なのは、仕事の本質を損なうことなく、いかに適応するかの方法を知ること。ショーがなく、アトリエの比類なき仕事をライブで披露できないことに多少のもどかしさは感じます。一方で、動画や写真を通じて、ルマリエがシャネルのために制作した美しいクリエイションは十分に発信されています。

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Montex

先鋭的技術で、クリエイションを刷新。

Q. コンテンポラリーな刺繍を得意とするモンテックスが、今回挑戦した革新的試みとは?

A. このコレクションにおけるイノベーティブな要素は、城の随所に見られるモチーフをグラフィカルに解釈したこと。複雑な素材選びにはじまり、機械刺繍と手刺繍、さらにハンドペイントやレーザーカットなど、多くの要素が合わさって取り入れられたことが、シュノンソー城の多様なモチーフからわかっていただけるはずです。

Q. ベルト(下の写真)やバッグでヴィルジニーからリクエストのあった「子どものおもちゃのような城」を、どのように解釈して刺繍に落とし込みましたか?

A. 彼女は遊び心を交えながら、シュノンソー城のモチーフをピクセル化し、洗練された特別なものとして表現することを望みました。そこで私たちは、城をなるべく抽象的に見えるまでピクセル化し、夕焼け色の効果を生み出すためにオレンジとモーブ色を約60種類の異なる素材を用いて刺繍しました。さまざまな大きさや高さ、素材の異なるカラークリスタルを配置することで、この複雑な表情を描き出したのです。

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水面に映るシュノンソー城を、1600個以上のスワロフスキークリスタルを用い、120時間かけて刺繍したベルト。

Q. 新しい素材や技術開発にも注力しているモンテックスの今後の展望とは?

A. 私たちはさまざまな技法を最大限に融合させることが好きで、新技術を開発することにおいても、その境界を超えることに躊躇はありません。たとえば、レーザーカットを取り入れることにより、可能性は広がり独自の素材を生み出すことができるのです。将来的には3Dプリンターを導入し、エナメル加工のアトリエを配置して、製品塗装や独自のカラーレンジにトライするのもいいですね。

Q. メティエダール コレクションにおけるヴィルジニーとの対話および制作のプロセスは?

A. ヴィルジニーがテーマを伝えてくれ、ショーの会場やセット、色の雰囲気や私たちに取り組んでほしいことなどを説明してくれます。私たちはいろいろな手法とグラフィックを取り入れたサンプルを、少しでも多く彼女に渡したいと思っています。ここまで自由に解釈することができる環境は、本当に幸せなこと。完成までにおよそ4~5週間かかります。

Q. 新型コロナウイルス感染症による世界情勢は、仕事の進め方に影響を与えていますか?

A. マスクの着用や距離の取り方など、明らかに日常的な影響はありますが、いまではそうしたすべての変化を仕事環境に取り入れ順応しています。いくつかのコレクションのルック数が減ったことで刺繍デザインも少なくなったものの、アトリエが再開してからは再び忙しくなっています。このような状況下であっても仕事ができることは、とても幸せです。

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©ELISE TOIDE
4ページ目、3枚目のルックで登場するチェーン付きクラッチに描かれた“おもちゃの城”。いまも昔も刺繍は手仕事で仕上げる。

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アトリエと真摯に向き合う、シャネルのものづくりに触れて。

「シャネルの伝統と創造性を支えるアトリエの卓越した技術と、さらなる高みを追い求める職人たちの熱意や高い志を直に感じることができました。この経験を通して、以前は想像できなかった新作が完成するまでの時間、そして大勢の人の尽力など、制作のプロセスまでもが芸術=メティエダールなのだと気づきました。いくつものアトリエが明確なビジョンを共有し、切磋琢磨する。昔ながらの巧みな技術を継承しつつ、進化も恐れない。データや映像でいくら保存しても、手仕事の美しさや、そこに込めた想いまでは残せないから。モード界の貴重な宝を守り、発展させることに注力するシャネルのマインドは素晴らしい。メゾンとアトリエを束ね、ひとつの世界観へリードするヴィルジニーの存在も大きい。類い稀なる美しい世界へと僕たちを導いてくれるメティエダール コレクションの存在は、いうなればシャネルと祝う、クラフトマンシップのお祭りみたいなものだな、と僕は思いました」

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Nana Komatsu
1996年生まれ。2016年、シャネルのアンバサダーに抜擢。今年は映画『糸』で第44 回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞するほか、『恋する寄生虫』などが公開を控えている。
Hio Miyazawa
1994年生まれ。小・中・高と都内のインターナショナルスクールに通った後、アメリカの大学に進学。その英語力を生かし、2019年に東京で開催された『マドモアゼル プリヴェ展』で音声ガイドのナレーターを務める。6月6日まで、渋谷のPARCO 劇場で舞台『ピサロ』に出演中。

シャネル公式サイトへ

●問い合わせ先:
シャネル カスタマーケア
0120-525-519(フリーダイヤル)

collaboration:コロネット tel:03-5216-6518

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フィガロジャポン7月号(5/20発売)
美しい女(ひと)、その理由。

¥880 CCCメディアハウス刊

*「フィガロジャポン」2021年7月号より一部抜粋

photos : Saki Omi (io), stylisme: Ayaka Endo(Nana Komatsu), Shinichi Mita (Kiki inc.,Hio Miyazawa), coiffure : Tsubasa Yonemoto (The oversea,Nana Komatsu), Asashi (ota office,Hio Miyazawa), maquillage : Kie Kiyohara (Beauty Direction,Nana Komatsu), Fusako (ota office
,Hio Miyazawa), texte: Tomoko Kawakami, graphisme du titre : SANKAKUSHA

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