おしゃれ番長の栗山愛以が、週1でお届けするスナップ連載。今週は「メンズ」のスタイリングをピックアップ。

文／栗山愛以

前回ブルーのスーツで決めた男子を取り上げたが、今回はパリで見つけたおしゃれなメンズにフォーカス。自分を知り尽くしたうえでの装いはきっと勉強になるはず。ぜひ参考に。

本人にムードがあればシンプルでOK。

まずはメゾン マルジェラのミューズ、モデルのレオン・デイム。パンチのあるルックをものにし、独特のウォーキングでランウェイを闊歩していつも目立っているが、私服は大きめの襟ぐりの絶妙な色合いのニットに穿き古したジーンズ＋コンバースといたってラフ。本人にムードがあれば装いはシンプルでも十分成立するのだ。存在感は努力で獲得できるものではなさそうだが、本来はこうありたい。

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ちょっとしたズレで独自の世界観を表現。

次はこだわりが詰まったスタイル。サイズ感やシルエット、色合わせが考え抜かれている。ボトムはスラックスでもよさそうだが、あえてきれいめのジョガーパンツをセレクト。鼻ピアスにも意外性が。あからさまではなくじわじわと独自の世界観をにじませてジャンルを特定できない方向にもっていっている。

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大人のおしゃれのお手本。

特に変わったアイテムを身につけているわけではないのにインパクトがある。タイトなジャケット＋ゆったりしたクロップドパンツというともすれば子どもっぽくなりそうな組み合わせをシックなカラーリングで品よくまとめている。メガネ、ソックス、シューズのスタイリングも絶妙。歳を重ねても彼のように遊び心を持っていたい。