2019/20年秋冬ファッション
さり気なさを纏う、アウタースタイルの作り方。
仕立てのいいジャケットを、ひとつ。
スタイリストのスタイル塾
シーズン連載でお届けしているスタイリストのスタイル塾。今シーズンは、スタイリスト宇都宮千明さんが、3回に分けて大人のアウタースタイルを指南。初回のケープに続き、第2回はジャケットを紹介。
ルール1.色とシルエットで静かな調和を。
「ノーカラーのジャケットは、シルエットが美しいので、互いに引き立て合うようなアイテムを合わせるのがおすすめです。インナーはトップとボトムスをグレーで揃え、ランダムに入ったプリーツや、鋭角の袖や襟がアクセントにもなっています。手元はグローブを覗かせ、ブレスレットで上品に」
ジャケット¥91,800/ガブリエラ コール ガーメンツ(ビオトープ) シャツ¥106,920、スカート¥170,640/ともにピーター ドゥー(アデライデ) レザーのロンググローブ¥70,200、ブーツ¥116,640/ともにドリス ヴァン ノッテン ヴィンテージのブレスレット¥37,260/カルマ
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ルール2.遊び心のある色・柄で動きを作る。
「チェック柄のジャケットには、鮮やかなブルーのスカートをはじめ、トロンプルイユ柄のシューズや牡蠣をモチーフにしたイヤリングなど、ユニークなアイテムを。デザイン性の高いアイテムには近いテンションのものを合わせていくと、シックだけれど、動きのあるスタイリングが叶います」
ジャケット¥221,400/ケイト (ビオトープ) ヴィンテージのシルクブラウス¥42,120/カルマ スカート¥270,000/ボッテガ・ヴェネタ (ボッテガ・ヴェネタ ジャパン) オイスターモチーフのピアス¥88,560、シューズ¥101,520/ともにバーバリー(バーバリー・ジャパン)
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宇都宮さんのおすすめジャケットコレクション。
ネイビー×金ボタンという端正な佇まいで、タイムレスな魅力を放つジャケットは、永く愛用したい一着。ジャケット¥469,800/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)
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今シーズン、デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンは、自邸の庭に咲く花を自ら撮影・プリントし、さまざまなアイテムに取り入れた。バーガンディはデニムなどラフなスタイルにも好相性。ローズフォトプリントジャケット¥211,680/ドリス ヴァン ノッテン
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さり気ない水色の格子が、ヴィンテージな雰囲気も感じさせるジャケット。さらりとした質感でカーディガンのようにラフに纏いたい。チェックジャケット¥356,400/ニナ リッチ(イザ)
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インスピレーション源。
スイカに塩
「スイカと塩はどちらもそれひとつで成り立つ、シンプルでありながら唯一無二の食べ物のひとつだと思うんです。違ったおいしさを持つのに、ふたつを組み合わせて生まれる相乗効果で、それぞれのよさがさらに引き立たされる。スタイリングを考える時、シンプルなもの同士を組み合わせて生まれる、さり気なく美しい相乗効果の出し方をいつも心にとめています」
アデライデ(ピーター ドゥ―) tel:03-5474-0157
イザ(ニナ リッチ) 0120-135-015(フリーダイヤル)
カルマ tel:03-5432-9701
セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン) tel:03-5414-1401
ドリス ヴァン ノッテン tel:03-6820-8104
バーバリー・ジャパン(バーバリー) tel:0066-33-812819
ビオトープ(ガブリエラ コール ガーメンツ、ケイト) 0120-298-133(フリーダイヤル)
ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ) 0120-60-1966(フリーダイヤル)
CHIAKI UTSUNOMIYA
スタイリスト飯田珠緒氏に師事。2016年に独立し、さまざまなモード誌で活躍中。シンプルかつモダンなスタイリングで、知的な魅力を引き出す。最近はイタリアのMeo Fusciuni(メオ・フシューニ)の香水がお気に入り。「嗅覚記憶から生まれる香りだそうで、なんだか詩的な香水です」Instagram:@utsunomiyachiaki サイト:http://chiakiutsunomiya.com
※この記事に掲載している商品・サービスの価格は、2019年9月時点の8%の消費税を含んだ価格です。
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photos:KENTA SAWADA, stylisme:CHIAKI UTSUNOMIYA, coiffure:HORI(BE NATURAL), maquillage: KIE KIYOHARA(BEAUTY DIRECTION)