ただひとつのカードやノートを。
D-BROS「DB in STATION」

Lifestyle
本コラム「デザイン・ジャーナル」の今年最初の記事でご紹介したD-BROS(ディーブロス)。彼らの初めてのショップ「DB in STATION」が誕生しました。
その名前の通りに駅の中、JR品川駅構内「エキュート品川」の2階にあります。

プレゼントにもぴったりの品々ばかり。Photos: Noriko Kawakami(店内での写真)

D-BROSのプロダクトが揃っているこのショップ。じつは1月の記事をまとめていた際に彼らのショップが都内にオープンとの話を耳にし(それもわたしの家の最寄り駅のひとつである品川と聞いて)、どこだろう……? と心待ちにしていたのです。

ショップには海外のデザインショップでも人気のフラワーベースをはじめ、グラフィカルなしかけが潜むグラスやカップ&ソーサー、ハンカチ、カード……と幅広い品々が並んでいます。店内すべてがD-BROSオリジナル。ディスプレイも気になりますね。

まずは人気のD-BROSプロダクトを紹介しましょう。海外のデザインショップでも話題のフラワーベース「Hope Forever Blossoming」は¥840(2枚組)。「ウォータリングカン」¥756。Photos: Courtesy of D-BROS(以下2枚の写真も)

「Method of drinking fairy tale(童話をのむ方法)」¥3,150、などグラスも人気。

「紙のブローチ」¥5,040〜。本当に紙なのです。服やバッグなどにつけて。

こちらは再びショップの写真です。D-BROSの世界観が伝わってきて、宝探しのようにあちこちを細かく見てしまいます。

ショップの中央を占める大テーブルにぎっしりと並ぶのは、オリジナルのスタンプ。「DB in STATION」で出会える彼らの新プロジェクト、「STAMP it」なのです。
壁にはこんな文字が……「スタンプを押そう。ただひとつのものをつくろう」

D-BROSの新プロジェクト「STAMP it」。絵柄のほかにアルファベットや数字もあり、「Thank you」「Happy Birthday」「Happy Wedding」「Recipe」「Diary」「Love & Peace」といった文字スタンプもさまざまに。

「カードやノートにスタンプを押して、オリジナルの品をつくってもらえるようにしました」。D-BROSのアートディレクター、渡邉良重さんと植原亮輔さんが、わざわざショップで説明をしてくれました。

スタンプは300種類もあるのだそうです。D-BROSのデザインらしくポエティックで、文字のフォント(書体)にしても物語を感じるものばかり。「わたしたち自身がスタンプを楽しんでいるので、その気持ち、デザインの楽しさを伝えたいと思いました。スタンプを使えば、絵を描くのが苦手なひとでも思い思いに絵を描けますから」。はい!

大判スタンプは特製のこのマシンを使って。こちらはスタッフの方に押してもらうのですが、この日は植原さん自ら実演。アナログなこのマシンも気になりますね。

「STAMP it」ではまず、ポストカード、レターセット、しおり、ノート、文庫ノートなどを購入します。そのうえで思う存分、スタンプを押して、自分だけのプロダクトに完成させます。スタンプを押す瞬間、ちょっと緊張しますが、「クリエイティブの醍醐味のひとつが緊張感。それもまた楽しんでください」と渡邉さん。

でも心配は無用です。思った通りに押せなくても「美しく修正できるスタンプ」も用意されていて(壷のかたちなどに塗りつぶせます)、「もうひと味」というときには「絵になるスタンプ」も。そのアイデア、そしてやさしさに感激です。

悩んだときにはスタッフ(D-BROSの皆さん)にアドバイスをもらいましょう。デザインのプロのアドバイス。D-BROSのスタジオ訪問気分も味わえるかもしれません。

古い手紙の書き文字のようなスタンプ。これも「絵になる」デザインの一種類。

そしてこの日、「フィガロ. jpの読者に」と、渡邉さんと植原さんがその場でノートの表紙をデザインしてくれました!

二人の制作風景……真剣です……。

できあがりました。この表紙は後ほどご紹介しましょう。

渡邉さんや植原さんはじめD-BROSのデザイナーがスタンプで1点1点制作したカードやノート、文庫ノートなどを購入できます。さすがプロのデザイン。

ところで、このショップの隣にあるのは、D-BROSがグラフィックデザインを手がけたカフェ、「caslon(キャスロン)cafe」です。

「Life is Beautiful」とあるポスターもD-BROSのデザイン。こちらも、グラフィックとプロダクト、2次元の世界と3次元の世界を結ぶように活動を展開しているD-BROSの活動の広がりを実感できる場所です。

サインやポスター、ショップ案内など、D-BROSのグラフィック。天然酵母、無添加のパンが人気のcaslon 。このカフェではイギリスパンのサンドウィッチがおすすめです。

いろいろと考えることが多く、家族や友人たちの大切さをしみじみ感じ、毎日をこれまで以上に丁寧に過ごそうと思った一カ月。このショップを訪ねてみて、いまの気持ちをグラフィカルなカードに託して大切な友だちに送ってみよう……と思いました。考えていることを自分だけのオジリナルノートをつくって記していこう、とも。

わたしたちのクリエイティブなスイッチをオンにしてくれ、時間の経過をつい忘れてしまう「DB in STATION」。想いを表わし、伝えたくなってくる広場(遊び場?)のようなスペース。それも、駅でちょっと立ち止まるように楽しめるなんて、本当にすてきなこと。

渡邉良重さんと植原亮輔さん。私が関わる21_21 DESIGN SIGHTの第一回展覧会「chocolate」展にもすてきな映像作品を出展くださいました。今もときどき私の夢にでてくる(!)映像なのです。

この日つくってくれた特製ノートを読者1名にプレゼントします。詳細はこちらで。


DB in STATION
10:00〜22:00(日祝20:30まで)
http://www.d-bros.jp

営業時間が変更になる場合があります。詳細は
エキュート品川のホームページでご確認ください。
http://www.ecute.jp/shinagawa/

Noriko Kawakami
ジャーナリスト

デザイン誌「AXIS」編集部を経て独立。デザイン、アートを中心に取材、執筆を行うほか、デザイン展覧会の企画、キュレーションも手がける。21_21 DESIGN SIGHTアソシエイトディレクターとして同館の展覧会企画も。

http://norikokawakami.jp
instagram: @noriko_kawakami

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/design/d-bros-db-in-station0.html