「頑張っても痩せない」まず見直すべき睡眠習慣を専門医が解説。
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する
「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。
データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
寝る前にスマホを眺めたり、ドラマの最終話を観たり……何気ないことのように思えるが、実は体に悪影響を及ぼす可能性がある。栄養学専門医のローランス・プリュメはインスタグラムの投稿で、脳だけでなく体型管理にとっても、良質な睡眠がいかに重要であるかを説いている。

夜更かしをして、もうちょっとだけスマホをスクロールする、あるいは、ドラマの続きをあと一話だけ観る……。こうした夜の些細な習慣は無害に見えるが、健康に影響を及ぼしうる。3月17日、栄養学専門医のローランス・プリュメがインスタグラムで解説した。
彼女によると、体組織の修復やホルモンバランスの調整、翌日に必要なエネルギーの蓄積が行われる毎晩の睡眠は不可欠なものだ。夜更かしする習慣がつくと、これらの生命維持機能が損なわれ、単なる疲労感にとどまらず、体重計の数字にも影響が及ぶことになる。
疲労の悪循環
睡眠不足の影響はその翌日から行動に現れるという。「疲労によって体はエネルギーを節約しようとし、無意識のうちに運動量が減ってしまいます」と彼女は指摘する。
悪循環はそれだけにとどまらず、疲労は食生活との向き合い方も変える。「パンや炭水化物といったものに惹かれやすくなります。その結果、運動量が減っているにもかかわらず、より多くの糖分を摂取してしまい、体重増加を招きます」とまとめる。
以前の記事で、睡眠専門医のオリヴィエ・コストも同じ意見を述べている。「夜間の絶食状態に耐えるために、体は満腹ホルモンであるレプチンを生成します。一方で日中は、空腹を促すグレリンを生成します。睡眠不足はこれらの仕組みを乱し、食欲を増進させてしまうのです」。その結果、本当は必要ないにもかかわらず、より多く食べてしまう傾向が生じる。
質の悪い睡眠が引き起こすホルモンバランスの乱れは、それだけではない。「蓄積された疲労によって脳は不快な状態になり、ストレスを感じてコルチゾールを分泌します」とプリュメは付け加える。これは、脂肪の蓄積を招く原因になるという。
どうやって整えるべき?
動画のなかでプリュメは、早めに就寝することが、最も修復効果の高い睡眠フェーズを活用することに繋がると説明している。「メラトニンは23時頃から上昇し始め、深夜1時までが分泌のピークとなります。この時間帯こそが、睡眠が深くなり非常に高い回復効果を得られる時なのです」と彼女は言う。
体に必要な7〜8時間の睡眠中に、脳は重要な働きをしている。「記憶を定着させ、他の臓器と連携し、ニューロンを解毒し、抗酸化物質を生成し、ホルモンを調整し、そして活力を取り戻しているのです」とプリュメは説明する。
睡眠こそが持続可能なバランスの出発点なのだ。「痩せたいのであれば、まず眠ることから始めるべきです」と彼女は締めくくる。脳が適切に回復すれば、エネルギーが再充填され、体も動かしやすくなり、空腹感もより自然に調整されるようになるのだ。
From madameFIGARO.fr
Recommend
- text: Tatiana Sequeira Nascimento (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa