パリ 4月のマルシェ『春野菜のドリア』
パリのマルシェとレシピ。
パリのジャルダン・デ・プラント(植物園)の大桜は満開、毎年とっても楽しみにしている島根県の人達が贈った大輪の牡丹も、いつもより早く咲き始めました。
爽やかな青空の広がる土曜日、5区のMarché Maubertマルシェ・モベールに出かけてきました。
古くは、この近くで5世紀に始まったというパリで最初のマルシェだそうで......この広場に来ると、3軒ある日本とアジア系のスーパーで、一通りの物が手に入ります。マレ地区に住んでいた頃は、セーヌ川を渡ってよく買い物に来ていたのですが、久々に行ってみると随分スタンドが入れ替わっていました。
一番感じの良い八百屋さんは、Monge通り側にあるここ。すぐサラダに使える新鮮な葉物が豊富です。
アスパラや空豆、グリーンピースが気になります。
(左)ビーツ、ロマネスコやカリフラワーが活き活きしています。
(右)大輪の花の様なアーティチョークは、この後あっという間に売り切れ。にんじん、トマトも美味しそう。
片隅にある、こんなハーブの苗を見るとつい色々と窓辺に植えたくなります。春ですね。
キャンディーのようなトマトとアスパラのグリーンがきれい!
このスタンドには、お土産にできそうなパテ、フォアグラやコンフィ―がたくさん。
春といえば、やっぱり貝でしょう! 大きなあさりをたっぷり入れたボンゴレが食べたい。ロワール地方の大西洋・Vendéeヴァンデから来ている牡蠣屋さんです。
(左)ここは養鶏場直営のスタンド。(右)鴨の内臓を取り出して捌いているところです。
このマルシェは残念ながら、いつも魚は今一つ。運が良ければ、この魚屋さんで何か見つかるかも?
お隣は、MOF(フランス国家最優秀職人章)のチーズ屋さん。ツーリストも多いので、お土産用に手早く真空パックにして貰えます。
天気が良いこの日は人出も多いので、パリのキャンディーズ達(?)も楽しそうに歌っています。
さて、今日は春野菜をたっぷり食べたぃ! でもまだ肌寒いから、やっぱり気持ちがほっこりするような温かいもの......ドリアを作ってみました。
■『春野菜のドリア』
材料(4人分)
白米 2合(300g)
水 2カップ(360cc)
サフラン 1つまみ(又は、ターメリック小さじ1/2)と水大さじ1
固形ブイヨン 1
豆乳 200cc(好みでたしてください)
にんにく 1片
玉ねぎ 2個
春にんじん(普通のもの2本でも) 5本
いんげん 150g
グリーンピース 150g
アスパラ 5本
オリーブ油 大さじ2
塩、こしょう
うずら卵(茹でたもの) 5~6個
パン粉 大さじ3
おろしニンニク 小さじ1
パセリみじん切り 大さじ2
塩少々
オリーブ油(最後に)
1.お米を洗って、1時間くらい水に浸けてから、ザルに上げる。コップにサフランと水を入れて浸しておく。
2.にんにく、玉ねぎをみじん切り。にんじんを縦に2等分、葉が付いていれば残して7cmくらいのところで斜めに切り(これは別に取っておく)、その下は3cmの長さで斜め切り。
3.鍋にニンニク、玉ねぎをオリーブ油で炒めてから3cmに切ったにんじん、白米、サフラン水、水とブイヨンを入れて炊く。最初強火で沸騰したら3分煮て、フタをしてから弱火にして12分炊く。火から下して15分蒸らす。
4.炊いている間に、いんげん、アスパラを5cmくらいの長さの斜め切り。鍋に水少量(大さじ2くらい分量外)と塩一つまみ、葉付きのにんじん、いんげんを入れて蓋をして3分ほど蒸し煮。アスパラ、グリーンピースを加えて更に2〜3分煮る。
5.小ボールの中に、パン粉、おろしニンニク、パセリ、塩を混ぜる。
6.お米が炊きあがったら豆乳を加えて混ぜて、塩コショウで味を調える。お米のでんぷんがベシャメル(ホワイト)ソースの代わりになります。
7.耐熱容器にお米を敷いて、3/2分量くらいの蒸し野菜をのせ、パン粉とオリーブ油(適量)を振りかけて200℃のオーブンで15分くらい焼く。焼き上がりに、残りの野菜とうずら卵を飾る。春の畑のイメージで、少し立てて置いてみましょう。
お米の中に海老や貝、ハムやチョリソを入れて具沢山にするのもお薦めです。
野菜は季節の物なら何でも。椎茸、マッシュルームや根菜などは、お米と一緒に炊くとダシが出て更に美味しい。お好みでチーズをのせて焼いたり、頂くときにレモンの皮をおろしたものを振りかけて。
おもてなしにこれを作ると、テーブルが華やいで歓声があがります。
ロゼワインを添えて、休日の食卓にぜひぜひ!!
■Marché Maubert マルシェ・モベール
Place maubert 75005 Paris(モベール広場)
メトロ)10番線Maubert Mituatilé 下車
営)火・木・土曜 7時〜13時