パリ3月のマルシェ 「春の野菜を満喫!」

パリのマルシェとレシピ。

3月最後の日曜日、午前2時に時計の針を1時間進めて夏時間が始まりました。

毎年の事ながら、この日は「ああ、やっと長い冬を乗り越えた」という安堵と、心待ちにしていた春の到来にウキウキしてきます。

週末は、久々にパリ14区のEdgar Quinetエドガー・キネのマルシェへ。

メトロを出てモンパルナスタワーに向かって歩くと直ぐ左に、ノルマンディーから直送の魚屋さん。

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いつも近海ものがいい。今日は旬のRouget Barbet(ルジェ・バルべ)ヒメジが。

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チューリップやヒヤシンス……春の花満載のスタンドを見ながら通る人達が次々と笑顔になっていきます。

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少し進むと左のBioのスタンドにはPetit pois(プチ・ポワ)グリンピースが。これから、豆ごはんやサラダ、ポタージュにするのが楽しみです。

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南から来るアスパラですが、少しずつお手頃になってきたので、今年の初物として買いましょう! 白アスパラは酢みそ和えのヌタ風にして白ワインか日本酒に合わせるのが好き。

更に前進すると左側に、このマルシェでいちばん好きなパリ近郊農家のスタンドが。目印は辛抱強く待っている人たちの列です。

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冬の間に眠っていた体を目覚めさせてくれるような春菜の苦み。子供のころから食べていたタラの芽、蕗のとうの無い淋しさを埋めてくれるのが、このタンポポの葉。天ぷらも旨い!

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新にんにくが出てきたら煮物に入れたり、皮ごと低めの油でじっくり素揚げしてホクホクに。先日行った大西洋側の島île de Réイル・ド・レで名産の塩をたくさん買い込んできたので、”揚げ物&塩三昧”を愉しんでいます。

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どのスタンドにも、いちごが出てきて一層華やか。

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バスチーユのマルシェにも出ているチーズ屋さん。ここで買うのは、Fontainebleau(フォンテーヌブロー)フレッシュチーズとホイップした生クリームを合わせたものですが、いちごやスコーンに添えて朝食に。

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マルシェの最後まで歩いていくとBar à Patatesという八百屋さん。キノコの時期には種類が豊富、珍しいものも多く質が良い。

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ここでPuntarelle(プンタレッラ)を見つけてゴキゲン! イタリア人の友人が冬にローマから取り寄せたものを何度かご馳走になった事があって、また食べたいなあ~と思っていたのですが、パリでも手に入るとは感激です。これは外葉をはがして中の芯を食すのですが、その模様はインスタで。

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モンパルナス墓地側のお花屋さんには、今週末のPâques(パック)復活祭に向けた鉢植えが。ゆるキャラ風のヒヨコちゃんを見て笑いました。


今日は、美味しそうなアスパラとパックにちなんで卵を添えたパンケーキを作ってみました。


■『グリーンアスパラのダッチベイビー』 
Datch Baby aux asperges vertes

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-材料1枚分(18~20cmの耐熱器やスキレットなど)

 

<生地>
小麦粉  60g
卵      2個
豆乳   100㏄
塩   小さじ1/4
オリーブ油  大さじ1

 

<トッピング>
アスパラ   5本
グリンピース(サッと塩茹したもの)40g
半熟卵   1個
パセリ(みじん切り)少々
パルメザンチーズ   少々
オリーブ油   大さじ1
塩、コショウ   少々

 

1.器にオリーブ油を塗り、220℃に予熱したオーブンで温めておく。
2.ボールに小麦粉をふるい入れる。別ボールに卵、豆乳、塩を泡だて器で混ぜ、小麦粉のボールに少しずつ注ぎ入れながら混ぜる。
3.①の器が熱くなったら生地を流し入れ、15~20分くらい、膨らんで少し色つくまで焼く。
4.(生地を焼いている間に)アスパラ下の固い部分をピューラーで剥いてからスライサーで縦に薄切りし、オリーブ油でさっと炒めて塩コショウで味付け。
5.生地が焼きあがったら、中心に半熟卵、周りにアスパラをのせてグリンピース、パセリ、パルメザンを散らす。

生地の中に刻んだハーブを混ぜて焼くと色鮮やか、チーズを入れると更に香ばしい。同じ具をピザやガレットの上にのせても美味しいです。
是非、休日のブランチに作って春野菜を楽しんでみてください。

パリのパティスリーやブーランジェリーはどこも復活祭のチョコレートが飾られて華やいでいます。
どうぞ、素敵な週末を!

 

■Marché Edgar Quinet マルシェ・エドガー・キネ
Boulevard Edgar Quinet 75014 Paris
メトロ6番線 Edger Quinet 駅下車
水曜・土曜 8~13時

SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo

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