パリ7月のマルシェ "ひんやり&さっぱり&香るサラダを"
パリのマルシェとレシピ。
ヴァカンスに入って、パリのマルシェも静かになってきました。
今日は久々に12区のCours de vincennesクール・ド・ヴァンセンヌへ。
毎年様変わりしながらも、ここは農家直売のスタンドが多く、いつも魅力のあるところ。
夏野菜の盛りに入り、豊かな彩りとボリュームにワクワクしてきます。
人気のbio野菜のスタンド。
夏バテの味方、スイート・コーンも出てきました。
肉厚で瑞々しいピーマンは力強い甘み。ラタトゥイユを作らなきゃ!
やっとフランス産の露地ものズッキーニが出てきました。新鮮なものは生でスライスしてサラダに。
さらに歩くと、さや付きアーモンドの初物が!
夏のアペロや前菜の定番、生ハムとメロンがおいしい。
パリ産のはちみつ屋さんでは、とりわけパワーがあるという”Miel de printemps”(ミエル・ド・プランタン)を。春の花のエネルギーを集めたものは、風邪や疲れの特効薬として活用しています。
ペリゴール地方のスタンドではパプリカやスパイスでマリネした手羽先を焼いているところ。とにかく、おいしそ~う!!
ここでいちばんの魚屋さんは、Nation広場から連なる長いスタンドを歩いて終わりの方の右側。ぶっきらぼうだけど親切で、お値段も良心的です。
今日は、この新鮮な鯛を使ったサラダをご紹介します。
■『鯛の香味サラダ』
Salade de sashimi de dorades aromatisées
ー材料(4人分)
鯛 1尾(又は鯛の切り身刺身用)2切れ
ベビーリーフ 適量
フヌイユ(またはセロリ)1本
紅大根(または大根やラディッシュ)1/2本
パクチー 少々
ネギ(白髪ねぎに) 1本
ライム(またはレモン)1個
ピーナッツ 大さじ4
ゆかり 少々
醤油 少々
<香味油>(作りやすい分量)
なたね油かグレープシード油 200ml
ニンニク 5片
ー作り方
1.香味油---みじん切りにしたニンニクと油をフライパンに入れ点火。弱火でじっくりと香りを出し、ニンニクが小麦色になったら火から下ろす。冷めてからビンに入れ冷蔵庫で保存。
2.ピーナツ---フライパンで強火で炒り、冷めたらビニール袋に入れて、瓶などで粗めに叩き砕く。
3.パクチーや葉物は洗い水切り、フヌイユ(またはセロリ)や大根などは薄切り。白髪ねぎ---ねぎを5cmくらいの筒切りにしてから縦に千切りし、水に晒す。
4.皿に野菜と薄切りにした鯛をのせ、ラップで覆って30分程度冷蔵庫に入れて冷やす。
5.食べる直前にピーナツ、ゆかり、香味油と醤油を少々振りかけて、ライムを絞っていただく。
*香味油は作り置きしておくと便利。パスタの仕上げに加えると、一段とおいしい! ごま油やネギを入れて作ると中華風になり、チャーハンや麺類に重宝します。ほかのバージョンですが、オリーブ油にローズマリーやセージを入れると肉料理にも合います。
暑くて食欲のない時は、香りの良いもの、酸味や辛味を組み合わせて工夫しています。
気に入ったオイルやスパイス、ハーブなどを組み合わせて、ぜひオリジナルなフレーバーオイルを作って楽しんでみてください。
■Marché Cours de vincennes マルシェ・クール・ド・ヴァンセンヌ
Cours de vincennes 75012 Paris
営)水・土 7~14時30分
メトロ1・2・6・9番線Nation駅下車
料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo
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