パリ7月のマルシェ「身体を潤す夏野菜のガスパチョを!」
パリのマルシェとレシピ。
ヴァカンスが始まって静かになってきたパリのマルシェですが、元気な夏野菜が揃っています!
今日は16区のマルシェへ。
暑さを避けて早朝に出かけてみると、気持ちの良いこと。
ここへはシェフ御用達の野菜を作っている近郊農家のJoël Thiébault ジョエル・ティエボーさんのスタンドを目がけて、たまに来ていたのですが久々に来てみると彼らの代わりに2軒の農家が入っていました。
こちらは、パリの南Essonne エソンヌから。夏野菜が真っ盛りです。
茄子がつやつや! 焼き茄子、揚げてマリネ……と冷やしておいしいレシピが次々と浮かんできます。
皮のしっかりした露地物のきゅうりも立派。
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甘みの強いさくらんぼ=ナポレオン、アプリコットもいまが食べ時。
もうひとつの農家もパリ南のLe Moulin de l’Abbayeル・ムーラン・ド・ラベイという水が豊かで美しい村から。
近郊で収穫される有機農法のものは香り、鮮度も他の所とは違う。こんなのを見つけたら、おいしいオイルとヴィネガーを効かせたハーブだけのサラダを作ります。
ベリーからは甘い香り。
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他の八百屋には、この暑い夏なんども食べているスイカやメロン。
美肌づくりに良い桃もたくさん食べておきたい。
夏の疲れに効く旬のとうもろこしも逃さない。
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この時期だけの愉しみ、新にんにくは、すりおろして完熟トマトのパスタに入れたり、しょうゆ漬けにして夏の麺類に活用。
ここでおすすめの魚屋は、いつも鮮度が良いGolden Fishゴールデン・フィッシュ。
ブルターニュ産の柔らかい小イカEncornetアンコルネがおいしそう。
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今日は、夏の定番ガスパチョを作ってみました。
■きゅうりとコリアンダーのガスパチョ
Gaspacho de concombres et à la coriandre
―材料 4人分
キュウリ 2本
豆乳 400ml
新玉ネギ(小) 1/4個
新ニンニク(すりおろし)ひとつまみ
塩 少々
アボカドオイル(又はオリーブオイル)大さじ1
レモン汁 小さじ1
コリアンダー 少々
*飾り用―アボカドオイル(又はオリーブオイル)少々とコリアンダーの葉少々
1.キュウリを沸騰したお湯の中に30秒ほど入れて湯通しする。冷水に晒して青臭さを取ってから皮をむく。
2.ミキサーの中に全ての材料を入れ撹拌してボウルに注ぎ入れ、冷蔵庫で30分程冷やす。(玉ネギやニンニクの辛味がなじんでマイルドに)
3.容器に注いで、オイルとコリアンダーを飾る。
*手に入れば、甘い新玉ネギや新ニンニクを使うのがおすすめ。お好みでヨーグルトを入れてさっぱり、タバスコを入れるとビールにも合います。
熱くて食欲がないときにすっと喉を通り、火照った身体を鎮めてくれます。
アペロにも、小さなグラスに注いで食事の間のリフレッシャーにも是非どうぞ!
■Marché Gros-la-Fontaineマルシェ・グロ・ラ・フォンテーヌ
37, rue Gros 75016 Paris
営)火・金 7時~14時30
メトロ:10番線Mirabeau駅下車
料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo