パリ12月のマルシェ「おうちで愉しむノエルのご馳走」

パリのマルシェとレシピ。

パリはストの真っ最中ですが、交通手段が無くとも歩いて行けるマルシェでは、ノエルのおいしい食材探しをする人たちで賑わっています。

私も歩いて近所のマルシェへ。

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右岸からセーヌ川を渡ってシテ島とサンルイ島を結ぶサンルイ橋の上には、こんなツリーが飾られています。

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さて、マルシェに着くと、手回しオルガンと買い物中のおばあちゃんたちが懐かしむようなシャンソンに、ノエルの装いで愛嬌を振りまく歌姫。後ろにはツリー用のモミの木。

フランスのノエルのご馳走の定番は、キャビア、鶏、七面鳥や鴨、スモークサーモン、手長海老、オマール、牡蠣にホタテ……というところでしょうか。このマルシェには、キャビア以外なら何でも揃いそうです。

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地鶏屋さんに長蛇の列の訳は、ノエル用の予約をする人たち。内臓を抜いたり、切り分けたりの下拵えをお客さんと愉快そうに話しながら、仕事が早い早い!

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やっぱりノエルの花形は牡蠣かな。これはノルマンディー、ドーヴィル近くで養殖されているもの。

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ここでは、ノルマンディー産、ブルターニュのカンカル産、オレロン島側の高級ブランドGillardeauジラルドーまで揃えた多様な牡蠣が自慢。

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ノルマンディーで水揚げされるホタテはいまが最盛期。

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南仏産のBioレモンも買いましょう。

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南からやって来る旬のライチは香りよくみずみずしい果肉がおいしい! 美肌効果がある楊貴妃の大好物でしたね。

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色のきれいなカリフラワーは、ピクルスにすると映える付け合わせに。

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冬に美味しいコンテは、やっぱり熟成が進んだものが贅沢な味わい。

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隣りは、はちみつやマスタードなどを扱うエピスリー。チーズに合わせるコンフィチュールもここなら良いものが見つかりそう。

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マルシェ広場に面した商店街には、肉屋、総菜屋、ブーランジェリー、ワインカーブ、八百屋があり、いつも地元民で繁盛しています。

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海老、ホタテやサーモンをあしらったパーティー気分が盛り上がりそうな前菜の数々。

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フォアグラやカスレの瓶詰めは観光客に人気。

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ノエルを彩る花たちも飛ぶように売れていきます。

さて、今日は旬のホタテとレモンで作る前菜をご紹介します。

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ホタテのソテー レモンバターソース
Noix de saint-Jacques au beurre de citron

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― 材料 3個分

・ホタテ貝柱 3ケ 
・レモン(無農薬のもの) 1/4個 
・有塩バター 40g 
・エシャロット(又は玉ねぎ)30g
・白ワイン又は日本酒 40ml
・冷水 30ml
・タイム(又はハーブ) 少々
・レモンの皮の千切り(飾り用) 少々

1. ソース……エシャロットを薄切りし、鍋の中にレモン皮のみじん切りを少々とレモン汁、酒を入れて中火にかける。水分が蒸発したら火から外して、冷水と小さく切って冷やしておいたバターを入れて弱火にかけ混ぜる。とろみがついてきたら濾す。湯せんにして保温しておく。
2. うすく油をひいたフライパンでホタテを焼く軽く(中は半生に)。
3. 皿に盛り、バターソースをかけて、レモンの皮、タイムやハーブを散らす。

これはパリのビストロ料理。ホタテとレモンというのは、冬に美味な”出合いもの”ですね。
白身魚もこのソースに合います。これからのおもてなしに是非!

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マルシェからの帰り道、パリ市庁舎前を通るとノエルのマルシェが!(元旦まで)歩いているとこんな思いがけないご褒美があるものですね。
生命力のシンボル、大好きな宿り木が飾られていました。夜の素晴らしいイルミネーションはこちらで。

今年も読んでいただき、本当に有難うございました。
どうぞ、素敵な年末年始をお過ごしくださいませ。

■Marché Maubertマルシェ・モベール 
Place Maubert Mitualité
営)水・土 8時~13時
メトロ)Maubert Mitualité駅下車

SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo

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