ホワイトアスパラのスープ。
パリのマルシェとレシピ。
毎春、マルシェに白いアスパラが出てくると、心弾む。
好きな食べ方は、硬めに茹でたものに、上質のオリーヴ油と塩。シンプルながら、これが一番、微かな苦み、うまみが味わえるような気がします。
そして、アスパラのスープを作るのも、毎シーズンの楽しみです。
Photo:Gabliela Medina
これは、いつも出張料理の際に"おしのぎ"として最初に、お出しするもの。
寒いころには温かくして、一口でほっとするものに。暑い時は冷やして、喉の渇きを癒し、食欲が増すように。
この小さなスープを飲んでから、シャンパーニュで、ソワレの始まりです。
ベースは、豆乳に白みそ、日本酒で味付けします。合わせる野菜は、豆乳と相性が良いもの、そして、季節を感じて貰えるものにします。
春は、白、緑のアスパラ。夏は空豆。秋は栗やかぼちゃ。冬は根菜がおいしいから、蕪やパネ。
作り方は、アスパラの先から、6cm位のところを切って、デコレーション用に人数分をスライサーでカットしておく。
残りのアスパラの半分から下の硬い部分の皮をピーラーで剥き、小口切りにしてから、昆布とカツオでとった濃いめのだしをひたひたにして煮る。
柔らかくなったら、ミキサー(ブレンダ―)で、ピュレ状にして濾す(または、濾さずにそのままでも)。
濾したものを鍋に入れて、豆乳を少しずつ加えて、温める(沸騰させない)、白みそを溶きいれて、味付け。火から下す直前に日本酒を少々振り入れる。
器に入れて、アスパラ、あさつき、黒ゴマでデコレーション。
もちろん、家庭では、大きな器にドーンと!
あっという間に過ぎ去ってしまう旬と、豊かな滋味を味わって欲しいと思います。