ヒルトン・オペラ。歴史建造物の中で寛ぎのティータイム。

PARIS DECO

サン・ラザール駅の向かい側にあり、まるで駅の一部のようなヒルトン・パリ・オペラ。この建物がグラン・オテル・テルミニュス(終着駅ホテル)として開業したのは1889年で、第4回目のパリ万国博覧会が開催された年だから、その名残がエッフェル塔とこのホテルの建物ということになる。

住所のサン・ラザール通り108番地のメインエントランスからホテルに入ると、少し上段の真正面にクラシックな空間が見える。ここは早朝から深夜まで営業しているグラン・サロンと呼ばれる広いスペースで、 素晴らしいのは歴史的建造物に指定されているゆえ、 建築ファンがため息をつく建築当時のままのゴージャスな建築と装飾が残されていることだ。

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エッフェル塔と同い年のサロン。グラン・ オテル・テルミニュスはそののち何度か名を変え、2015年にヒルトン・パリ・オペラに。その際にホテルは大改装され、グラン・サロンはいま見られるようにきれいに修復された。

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こんな豪華な空間で朝食から1日をスタートするのも悪くない。それとも本を抱えてひとりティータイム? グラン・サロンの営業時間は月曜から金曜が7時〜翌1時、土曜10時30分〜翌1時、日曜10時30分〜23時。

14メートルという高い天井の下、朝食、ティータイム、食事、アペリティフなど自由に活用できるとは、パリならではのお楽しみだ。それに食事時間帯でもお茶だけの利用が可能なので、知っておくといいだろう。ホテルの中なので宿泊客以外は、知る人ぞ知るという隠れ家的サロン。あまり混み合っていず、ゆったりと静かな時間が過ごせる。これからの季節、サン・ラザール駅から汽車でパリからちょっとお出かけという時に、ぜひ。

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装飾内のところどころにグラン・オテル・テルミニュス時代を物語るモノグラム“HT”を見つけることができる。

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12時から22時までの食事メニューより。蒸しパン(バオ)のバーガーは、いまパリで人気のアジアン・ストリート・フード。メニューに早速取り入れている。BamBao 22ユーロ。

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クロック・ムッシュー、ハンバーガー、キッシュ、サラダ、本日のおすすめなどグラン・サロンでは12時から22時までの間、何かしら食事がとれる。

ヒルトン・パリ・オペラの中には、シャンパン好きが喜ぶ話題もあるのでこれも紹介しておこう。今年の初め、地上階にシャンパン・バー「バブル・スイート・バイ・シャンパーニュ・コレ」が設けられたのだ。こちらの内装はアール・デコ。1889年から変わらぬホテルのエントランスの見事な花崗岩の円柱と第二帝政スタイルの天井を眺めてから、ジャズが似合うモダンなアール・デコの世界へと。

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Bubble Suite by Champagne Colletと命名されたシャンパンのためのスペース。営業は水曜から金曜の17時〜22時。

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スタイリッシュなアール・デコの世界が広がる。

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シャンパンCollet 18ユーロ〜。カクテル 25ユーロ〜。小皿料理 19ユーロ〜。

Hilton Paris Opéra
108, rue Saint-Lazare
75008 Paris
www.hiltonhotels.com/Paris‎
大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティングエディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は「とっておきパリ左岸ガイド」(玉村豊男氏と共著/中央公論社)、「パリ・オペラ座バレエ物語」(CCCメディアハウス)。

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