ディプティック市場は、小さな空間に欲しいものだらけ!

PARIS DECO

パフュームやフレグランスキャンドルが名高いディプティック。香りのメゾンと思われがちだけど、1961年にメゾンを創業したのは画家デスモンド・ノックス=リット、デザイナーのイヴ・クエロン、建築家クリスチャンヌ・ゴトロの3人組で、パターンを生かしたカーテンやパネルなどのインテリア用品がメインだった。その後すぐに生まれたパフュームキャンドルが当時は珍しいだけでなく、香りもパッケージも美しく、すぐにブランドの人気商品となったのだ。

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ポップアップのル・バザール・ディプティック。ペーパーアーティストのヴィクトール・カデンヌによるウィンドウ。彼の作品は小さなサイズの額入りで販売されている。

ディプティックの創業当時のブティックは、有益あるいは無益な、そして手仕事の魅力が感じられる装飾的なインテリアオブジェを世界から集めた市場のようだった。9月5日にオープンしたポップアップのLe Bazar Diptyque(ル・バザール・ディプティック)に、その折衷スタイルの雑多な雰囲気が蘇った。2フロアの店内は、欲しくなるあれこれでいっぱい。このポップアップのためのディプティックによるエクスクルーシブ品、一点ものも含めた古い掘り出し品、さらにアントワネット・ポワソン、アトリエ・ヴィム、ピエール・マリーたちとの出会いから生まれたコラボレーション品……まさにバザール! バラエティ豊かである。しかも、今後も新たなオブジェなどがプラスされていくそうだ。

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Laboratorio Paraviciniがディプティックのテーマに通じる花と果実を手描きしたデザートプレートが、食堂をイメージした1階売り場の壁を飾っている。小さなお皿(30ユーロ)もある。

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10ユーロ(アントワネット・ポワソンの小さなノート)から、5,200ユーロ(南仏のアトリエ・ヴィムの籐フレームの鏡)まで価格もさまざま。

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ディプティックのアーカイブからのモチーフをクリスタルグラスに。

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お皿、水差しなどはリュネヴィルのバルボティーヌ。

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ピエール・マリーのパジャマ、アントワネット・ポワソンのボックス、マコン&レスコアのバッジ……。

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店内の壁紙、ラッピングペーパーなどにアーカイブのデッサンが用いられている。さらに階段には、ノックス=リットが1961年に描いた風景などモノクロのスケッチが生かされている。パフュームキャンドルのラベルのモノクロームのスタイリッシュなグラフィックも含め、時代を超越したディプティックのアーティスティックなポエジーがたっぷり。視覚の迷路のようでもあるポップアップ。これは覗いてみなくては!!

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階段、2階の売り場。グラフィックな遊びに、目がくらくら!

Le Bazar de Diptyque
会期:開催中〜2019年12月末
16, rue St.Roch 75001 Paris
営)10時30分〜19時30分
休)日
www.diptyqueparis.com
大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。

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