ラ・レガラードが待つ、レ・ジャルダン・デュ ・フォブール。

PARIS DECO

エルメスやエリゼ宮などが近くにあり、高級感あふれる界隈。そのアゲソー通りに ホテルLes jardins du Faubourg(レ・ジャルダン・デュ・フォブール)が初夏にオープンした。秘密の隠れ家のような36室の5つ星ホテルは、宿泊する人もしない人々も知っておきたい素敵な場所である。

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奥で輝く庭の緑が誘いかけるレ・ジャルダン・デュ・フォブール。photo:Yvan Moreau

ラ・レガラード・デュ・フォブール

まずはホテル1階のレストランから紹介しよう。というのも、ここは“おいしい”の代名詞ともいえるラ・レガラードなのだから。メニューは1区のラ・レガラードとは異なり、気持ち、よりエレガントな内容だ。セットメニュー(前菜+ メイン+ デザート)が45ユーロというのも、この場所と味からするとお値打ち感がとても高い。ランチとディナーの間も営業していて、サラダやサンドイッチなどの軽食やスイーツが味わえる。緑あふれる中庭にて、あるいはガラス越しに緑を眺めながら……。このメニューはルームサービスメニューと共通。つまりジャルダン・デュ・フォブールは、食いしん坊が素通りできないホテルなのだ。

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ラ・レガラード・デュ・フォブール。シェフはブリューノ・ドゥーセ。

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庭がレストラン内にも続くような快適なスペースだ。photo:Yvan Moreau

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テリーヌがどんと卓上に登場することからスタートするラ・レガラード・スタイルは、このホテルでも守られている。photo:Christine Combier

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前菜(14ユーロ)の帆立貝のマリネ。アラカルトでもオーダーでき、またランチもディナーもメニューは前菜、メイン、デザートで45ユーロ。photo:Christine Combier

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メイン(28ユーロ)のフォー・フィレとジロル茸。メインには肉、魚料理のほか、野菜のマカロニグラタンも。photo:Christine Combier

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デザート(12ユーロ)。ラ・レガラード名物リ・オ・レもここで。14時30分〜19時のスナッキングタイムにも味わえる。

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カーテンの後ろに隠されているバーthe Confidentialはスピークイージーのよう。 photo:Yvan Moreau       

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ティータイムはここで甘い時間を過ごせるし、いま流行りのカクテルを楽しめるスペースだ。photo:Yvan Moreau

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オリヴィエ・ルコックのスパ

ビューティ・アディクトにも、おすすめのホテルといえる。パリの高級ホテルが指名するマッサージ師として名高いオリヴィエ・ルコックによる初のスパが、地下フロアにオープンしたのだ。世界からパリに集まるジェットセッターの大勢が待ち望んでいたスパである。長さ15メートルというパリ中心地のホテルとしては信じられない大きさのプール、そしてハマム、サウナ、さらに最新のマシンを揃えたフィットネスルームを備えた400平米。贅沢感あふれるキャビンで受けられるケアは、ルコックの20年の経験から生まれたプログラムだ。彼が開発した自然派スキン&ボディケア商品も販売。このフロアはホテルの宿泊客以外にも開かれているので、ラ・レガラードと合わせて活用するのもいいだろう。

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プールのチャーミングな丸い電球。photo:Yvan Moreau

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15メートルのプールはスパの利用客にも開かれている。photo:Yvan Moreau

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トリートメントはソルト&フレッシュミント・ボディ・スクラブ(45分)150ユーロから。photo:Yvan Moreau

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庭を想起させる内装のフィットネスルーム。photo:Yvan Moreau

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2タイプの客室

客室は2つの建物に分かれている。アゲソー通りに面する、長いことオフィスとして使われていた19世紀の個人邸宅がメイン館。スイートを含む27の客室の内装を担当したのはアルノー・ブザティで、個人邸宅時代を彷彿させる贅沢な素材を用いた洗練とエレガンスにあふれるインテリアである。家具からドアノブに至るまで、ホテルのためのオリジナルという徹底ぶりだ。

この建物、地下のスパへの階段が見逃せない。総鏡張りで、シャネルのクチュール・メゾンを思わせる。腕を組んで階段に立つココ・シャネルの写真でよく知られた場所だ。マドモワゼルのポーズを真似してセルフィー撮りとか!?

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アゲソー通りと中庭に面したメイン館。photo:Yvan Moreau

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パリシックなインテリアの客室。宿泊は395ユーロ〜。photo:Yvan Moreau

もうひとつの建物は、フランスでは珍しい植物を揃えた中庭の奥。外壁がジャスミンに覆われていて、庭の景色にすっかりと馴染んでいるのはコンテンポラリー館。こちらもアルノー・ブザティが内装担当だが、シンプルでモダンなインテリアの客室である。中庭のさらに奥にはヴィラ・フォブールがあり、ここはプライベート・ジャルダンを隠し持つという。どんな人が泊まるのだろう……と、少しばかり羨望のため息 !

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ジャスミンに覆われたコンテンポラリー館。photo:Yvan Moreau

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シンプルでモダンなインテリアの中に洗練が漂う。

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庭付きのヴィラ・フォブール。photo:Yvan Moreau

Les Jardins du Faubourg
9, rue d’Aguesseau
75008 Paris
tel:01 86 54 15 15
www.jardinsdufaubourg.com/fr
大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。

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