Parisienne file.vol.7 ルシリア・シュネル/ギャラリーアソシエート
パリジェンヌに聞いた「春を感じる装い」とは?
パリジェンヌファイル
春のファッションは、自分らしさと、トレンドをひとさじ。
この冬は暖冬ね!と余裕だったのもつかの間。1月に入ってぐっと気温が下がり、本格的な寒さが続くパリ。でも、最近は少しずつ日が延びて、差し込む陽射しから、もうすぐ訪れる春の香りが漂います。レトロ・クラシックなムードを愛するルシリアにひと足早い、春を感じる装いについて聞いてみました。
シーズンごとにモードの流行を追うタイプではないけれど、どこかにちょこっとだけ「今の気分」を加えたい!というルシリア。そんな彼女が季節感を先取りするために大切なポイントは、色だそう。
「今年の春はなんと言っても、ピンクが気になります。フーシャやローズなど、ピンクの種類もいろいろありますが、わたしがチョイスしたのは、ベビーピンク。上品でフェミニンな雰囲気を「春」の着こなしに取り入れたいですね」また、ずっと変わらずに大好きなストライプは、今年は太めの柄が気分。そして、南仏出身の彼女らしく、パニエバッグは絶対に外せない春の小物です。
今年らしいカラー使いが注目な春のアイテムは?
【太めストライプのブラウス】太めのストライプ柄が気に入っているブラウスは、オンラインショップ「The Oeil」で購入したもの。わざとワンショルダーを出して、アシンメトリーなシルエットで着こなすのがルシリアのこだわり。
【オレンジ色のアディダス】「スタンスミスが大流行中のパリだけれど、わたしはこのガゼルが好きで愛用しています。この春は、オレンジ色でフレッシュなカラーアクセントを足元にプラスします」オールドのローテクスニーカーは、この春のレトロフェミニンなスタイルにぴったり!
【ベビーピンクのベレー帽】まだまだ冷え込みが厳しい毎朝の愛犬の散歩や仕事の時に活躍するベレー帽。「真冬はニット帽がマストだったけれど、春らしくベビーピンクのベレー帽で季節を先取り。防寒を兼ねて、おしゃれを楽しみます」外出先で急な雨が降り出したときに、近所にあったスーベニールショップで見つけたものだそう。
【プチ・パニエ】ニース出身のルシリアにとって、カゴバッグは子供のころから大好きなファッションアイテムのひとつ。「夏になったら、Tシャツにカットオフジーンズや、ワンピースと合わせたり。トレンチコートにパニエを持つのも、わたしの定番スタイルです」
ニース出身。2010年に渡米し、NYとLAのファッションデザインオフィスでインターンシップをスタート。2012年、パリに戻り、スタイリスト、モードブランドのコンサルティング、アートディレクターとして活躍。2016年8月にミッドセンチュリー家具とオブジェを扱うギャラリー「Ultra Moderne」を友人とともに立ち上げる。
photos:AYUMI SHINO, realisation:HIROKO SUZUKI