Parisienne file.vol.16 ゾエ・オチュキ/バイヤー兼ファッションデザイナー
冬こそ色を効かせて、パリジェンヌのカラフルスタイル。
パリジェンヌファイル
パプリカレッド、ロイヤルブルー、ライムイエローにマゼンタピンク……。
鮮やかな色彩のファッションというと、明るい陽射しの春から夏に似合うイメージですが、実は真冬のグレーのパリの街並みにも、美しくなじみます。
ヴィンテージのオーバーサイズのセーターや、美シルエットのパンツルックなど、シンプルなコーディネートにこそ、華を添えてくれる色のマジック。
今回は、カラフルなカラーラバーのゾエが“ポップで愉しげな着こなし”を提案してくれました。
「ビタミンカラーを着ると、元気になれて、気分がアップするから大好きです!」
ゾエのクローゼットは、セーターやカットソーなどが色別に綺麗に並んで、まるでブティックのディスプレイのよう。
その日の気分で、クローゼットを開けて、色合わせをするそう。
ブルー×マスタード、ルージュ×ブルーマリン、ローズ×ターコイズなどが好きな色合わせ。そこにマスタード×カーキと赤×ベージュが、この冬のお気に入りカラーリングに加わりました。
組み合わせにルール無し、パワフルカラーコーデの作り方。
【色で遊ぶ、トレンドのスポーツテイスト】
グリーンのハイネックに1970年代のグッチのセーターを合わせて。ボトムは、イギリスブランドのクレボンヌのチェック柄パンツでスタイリング。赤とグリーンをキーワードにしたブリティッシュスポーツなイメージが完成。
【キュートに仕上げる、ボーイズスタイル】
今年人気のロゴ入りのトップスに、1980年代のリプレイのデニムを合わせたボーイズライクな着こなし。赤のベレー帽やグリーンのイヤリングなど、色合わせにルールを作らないのが、ゾエのルール。
【ヘアとリップを引き立てる、色のスパイス】
ハッと目を引く鮮やかなフーシャピンクのジャケットに、ボルドー色のパンツを合わせて、白の小物が女性らしい柔らかさを添えます。
【オリエンタルテイストのカラーパレット】
ヴィンテージのベトナムシルクのスカートを主役に、フェミニンなスタイリング。カラフルな花柄のプリントとリンクした真っ赤なトップスを合わせて、大胆なカラーブロックを楽しみます。
パリ生まれ。パリの服飾専門高等学校のマリー・ローランサンで、クチュリエ・パタンナーを専攻。その後、メークアップ・アカデミー専門学校でメイクを学ぶ。卒業後は、ヴィンテージバイヤーとして独立。平行して、2018年秋冬スタートに向けて、自身のブランドを立ち上げる準備中。 インスタグラム@zoehtq
photos:AYUMI SHINO, réalisation:HIROKO SUZUKI