Parisienne file.vol.16 ゾエ・オチュキ/バイヤー兼ファッションデザイナー
ヴィンテージ小物をスパイスに、パリジェンのコーデ術。
パリジェンヌファイル
「毎日のスタイリングには、アクセサリーが欠かせないスパイス」というゾエ。
ブローチやネックレス、スカーフ、帽子とさまざまなアイテムごとに、気に入ると色違いや形違いで揃えるほどのアクセサリー好きです。
特に顔回りを華やかにする大きめなピアスと、シルエットにニュアンスを作るベルトは、彼女にとって大切なアイテム。コーディネートの最後に全身をチェックしながら、小物を足してスタイルを完成させます。
「わたしのアクセサリーは100%ヴィンテージ。特に1960~70年代の色使いやモチーフが好きです。ティーンエイジャーの頃から集めていたので、いつの間にか膨大なコレクションになりました(笑)。例えばシンプルなセーターでも、首元にネックレスをつけるか、スカーフを巻くかで表情ががらりと変わりますよね。オリジナリティを作れるから、アクセサリーは重要なファッションエレメントです」
オールヴィンテージの小物コレクション。
【モノトーンピアス】
丸型とスクエア型の同じシリーズのピアスをあえて左右アシンメトリーにつけるのが、ゾエ流。トレンドのストライプ柄やキューブ柄は、1980年代のもの。
【パンテールのブローチ】
ジルコニアのグリーンアイがポイントのパンテールブローチを胸元に飾れば、往年のシネマ女優のようなレディな雰囲気に。
【コットンパールのネックレス】
存在感のある大粒のコットンパールは、シンプルなモノトーンの着こなしにスタイリング。フランスブランド"アガタ"の1980年代のネックレス。
【リボンタイのヘアアクセ】
タキシードに合わせるシルクのリボンタイをくるりと巻いて、ヘアアクセサリーに愛用。1970年代のジオメトリック柄がスパイスに。
パリ生まれ。パリの服飾専門高等学校のマリー・ローランサンで、クチュリエ・パタンナーを専攻。その後、メークアップ・アカデミー専門学校でメイクを学ぶ。卒業後は、ヴィンテージバイヤーとして独立。平行して、2018年秋冬スタートに向けて、自身のブランドを立ち上げる準備中。インスタグラム@zoehtq
photos:AYUMI SHINO, réalisation:HIROKO SUZUKI