グランディヴィラ 海森風　熱海／静岡県 バトラーのいる熱海の豪華ヴィラで、非日常感を味わう。

日本の宿泊業にも本格的なバトラーサービスが生まれています。バトラーとは英国での“執事”が有名ですが、歴史上、身分の違いが明確だったヨーロッパでは富裕層、上流階級に執事がいた歴史が長くあります。日本でも鎌倉幕府の問注所に執事が置かれていたとか、歴史をたどるとさまざまな形で執事が関わってきます。しかし、ここでいう執事は歴史上の役割ではなく、上流階級の話でもないのです。ホテルやヴィラのゲストサービスとして、ゲストからのリクエストに応え、世話をやいてくれるプライベートな役割の人を指します。

今回は、近年流行りのバケーションレンタルのさらに新しい業態として、2017年6月1日に開業した「グランディヴィラ 海森風（GLAMDAY VILLA UMITO MORITO KAZE）」で体験できる、バトラーサービスについてご紹介しましょう。彼らのおかげで、滞在の満足度はかなり高いものとなり、快適さが圧倒的に違ってくるのは間違いありません。

鬱蒼とした熱海の森から太平洋を展望。自然の息吹に心身が癒やされる。Photo : GLAMDAY VILLA UMITO MORITO KAZE

「グランディヴィラ 海森風」は、数々の旅館やホテルをプロデュース・運営するカトープレジャーグループが、スモールラグジュアリーリゾートの新業態としてオープン。ヴィラを所有するオーナーが自身でヴィラを使用しない期間、物件を第三者に貸し出すというシステムで、1日1組限定の滞在を提案しています。このヴィラは、熱海駅からほど近い山の急な坂を10分ほど登ったところにある、静謐な森に囲まれて海を見晴らす風光明媚な高台に建っています。名前のとおり、海と森と風に包まれた自然の豊かな場所なのです。

ヴィラの贅沢なリビングルームを開け放つと広いテラスとの一体感が楽しめる。Photo : GLAMDAY VILLA UMITO MORITO KAZE

気候のいい好天の日、テラスは内儀をしたくなる場所。Photo : GLAMDAY VILLA UMITO MORITO KAZE

リビングルームから続くダイニングエリア。ここで豪華な食事が振る舞われる。Photo : GLAMDAY VILLA UMITO MORITO KAZE

2階の部屋のテラス、それぞれに内風呂のほか、ゆったりとした温泉露天風呂が設置されている。Photo : GLAMDAY VILLA UMITO MORITO KAZE

いままでは、バケーションレンタルで屋敷を借りると、一般的には、食事や掃除まで自分で行う一般的な別荘と変わりませんでした。でも「グランディヴィラ 海森風」では贅沢なホテルのように、リクエストに応じてコンシエルジュとバトラーのサービスが付帯され、食事、掃除、送迎まで、24時間至れり尽くせりのサービスが受けられるのです。ヴィラ内には寝室が全4室あり、そのうちの1室は庭付きの和室で、旅館のように落ち着いた雰囲気が満喫できます。1組限定で貸し出される1棟貸しが基本であり、最大11名まで滞在できるため家族や友人たちと一緒にステイすることも可能です。

1階にある庭付きの和室。寝室はベッドルームだが畳の部屋も3名分の布団を敷くことができ、2階の洋室3部屋を含め1棟に最大11名が泊まれる。Photo : GLAMDAY VILLA UMITO MORITO KAZE

キッチンも付いているが、リクエストに応じバトラーは絶品の食事を用意してくれる。Photo : Kyoko Sekine

和食も洋食もOK。この日は新鮮な金目鯛のしゃぶしゃぶが楽しめた。Photo : Kyoko Sekine

それぞれの客室にも温泉が引かれているばかりか、共有スペースには源泉かけ流しの大浴場もあり、温泉地である熱海らしさを満喫できます。広いリビングルームには大きなテラスもあり、ダイニングルームもゆったりと造られています。またリクエストをすれば、食事は近くの同系列の高級旅館「熱海ふふ」から絶品の料理が届けられ、身体に優しいヴィラ用の特別食が振る舞われます。夕食ばかりか、朝食も贅沢そのものでした。とても印象的だったのは、バトラーとの付かず離れずの距離感にあり、プライバシーを侵害しない絶妙なスタンスで細やかなサービスをしてくれることに尽きました！

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