【是枝裕和監督が写した安藤サクラ、出口夏希】シャネル2024/25年メティエダールコレクションは中国・西湖が着想源。
Chanel 2024.12.11
2024年12月3日(日本時間22:00)、中国・杭州でシャネルの2024/25年メティエダールコレクションが発表された。ガブリエル・シャネルが生涯愛し、そのクリエーションの源のひとつになったアンティークのコロマンデル屏風。そこに描かれていたかつての杭州・西湖での豊かな暮らしをインスピレーションソースにした最新コレクションをリポート。来場した是枝裕和監督が自身のiPhoneで撮影した安藤サクラや出口夏希の写真など、ここでしか見られないフィガロ・エクスクルーシブのカットとともにたっぷり紹介。
着想源は、マドモアゼルが愛した中国美術。
毎年12月に世界の都市を巡回しながら、発表されるシャネルのメティエダールコレクション。メゾンが誇るサヴォアフェールを表現する数百人の素晴らしい職人たちの見事な手仕事にフォーカスしたコレクションは、見る者を、触れる者を、そして纏う者たちを魅了してきた。刺繍や羽、装飾具、金細工、プリーツ、帽子、そして靴の職人たちの叡智とクラフトマンシップが凝縮した2024/25年のメティエダールコレクションの発表場となったのは、中国・杭州。歴史ある都市でありながら、テクノロジーの中心地だ。
生前、中国漆の芸術品であるコマンデル屏風に囲まれて過ごすことを好んでいたガブリエル・シャネル。なかでも一層美しい屏風が、現在もパリのカンボン通り31番地にある彼女のアパルトマンの書斎に飾られている。生涯愛したその作品には、今回の舞台である杭州の西湖での古き良き暮らしが描かれているのだ。生前、訪れることが叶わなかった杭州。今季、メゾンは中国の杭州を訪ね、ガブリエルの想像力を育んだ重要なエレメントを探求していく。
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西湖に浮かぶ幻想的なランウェイの上で。
夕暮れ時の幻想的な西湖に現れた、ランウェイ。湖の上に浮かぶ舞台に、中国を代表する世界のトップモデル、リウ・ウェンが颯爽と登場し、ショーはスタート。ツイードのロングコートに身を包んだ彼女に続き、ブラックを基調にしたルックが並ぶ。小花の刺繍が施された肩幅の広いロングコートには、貴重なツイードやサテン、スエードが用いられ神秘的なムードを醸し出す。ダッフルコートやショートジャケット、オーバーサイズのジャケットには、パロマ製のフロッグボタンと裏地にはシルクサテンをあしらった。
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美しいコロマンデル屏風にオマージュを捧げて。
ガブリエル・シャネルが愛したコロマンデル屏風へのオマージュのように、フラワーモチーフの刺繍に彩られたロングドレスやスーツ、さらに全体を埋め尽くすように施された翡翠のようなグリーン、ピンク、スカイブルーといった色彩を放つルックが続々と登場。
メゾンダールのひとつ、アトリエ・モンテックスが刺繍を手掛けた蓄光素材のブレードのシルクのような光沢は、柔らかい光をルックにもたらす。それはまさに洗練されたラグジュアリーと、細部までこだわった職人たちの技を印象付ける仕上がり。
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メゾンダールが誇るサヴォアフェールを堪能。
プリーツやフリルが施されたロングドレスの前身頃やスーツにあしらわれ、洋服全体を覆い尽くした花がモチーフの刺繍は、もうひとつのメゾンダール、ルサージュによるもの。これらもガブリエル・シャネルのコロマンデル屏風を彷彿とさせ、美しい色合いは、漆の輝きを思わせる。
足元には、黒のパテントレザーのサイハイブーツやポインテッドのスリッポンを合わせて。色褪せたブルージーンズは、西湖の水面に立つさざ波を、そして黒や茶などの濃厚な色味は屏風の木材を想起させる。ガブリエルが愛用したような履き心地の良いミッドカーフのブーツはマサロが。そして、美しい刺繍が際立つシューズはルサージュが製作。
ゴッサンスが手掛けたメダリオンのカフスは花や果物、時間の経過によってできた葉脈が着想源に。ルックのシルエットの完成には欠かせない帽子、フーラード、ビーニー、スカーフはメゾンミッシェルが担当した。
まさにシャネルのコレクションの中核を担う、職人たちのサヴォアフェールが競演した素晴らしいシーズンとなった。
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是枝裕和監督がiphoneで写した安藤サクラ、出口夏希。
会場にはメゾンのアンバサダーである、ティルダ・スウィントンやワン・イーボーや、日本からもメゾンに近しいセレブリティである是枝裕和監督、安藤サクラ、出口夏希等のセレブリティが来場。ここでは、是枝裕和監督の目線で写した様子を特別に披露。
安藤サクラは、2024/25年秋冬オートクチュールコレクションより、刺繍が施されたグレーのベルベット素材のツイードジャケットと同素材の膝丈のスカートを着用。出口夏希は、2025年春夏プレコレクションよりネイビーのツイードジャケットを着用。メゾンのシグネチャーであるアイテムを個性たっぷりに着こなした。
シャネル カスタマーケア
0120-525-519(フリーダイヤル)
text: Tomoko Kawakami, photography: Chanel