CREATOR 03

葵わかな女優

themeLADY

「ウィングチップの模様は好きだから生かしたいけど、サンダルも好きなんです(笑)。どうにかひとつにできればいいんですけど……」。自分がいま、本当に履きたいと思う一足をかたちにするため、葵さんの創作意欲はどんどん加速する!

Profile

1998年、神奈川県出身。2009年に俳優デビュー。17年にNHK連続テレビ小説「わろてんか」でヒロイン役に抜擢。22年2月より、東京芸術劇場プレイハウスにて上演される舞台『冬のライオン』に出演予定。

リーガル本社のアーカイブルームで、さまざまなスタイルの靴と出合った葵さん。「革靴でも、開放感のあるデザインにしたい」という思いを胸に、自分が履きたいものをじっくりと考えた。「私が持っている中ではメリージェーンがイメージに近いんですが、あれだと子どもっぽく見えるし、もっとサンダルっぽくしてみたい。この前見つけたグルカサンダルが近いかな? それを全部ひとつにしたら、いい感じの靴にならないかな(笑)」。好きな靴の特徴をいいとこ取りして、いざ最高の一足へ!

緑色が好きだという葵さんに、リーガルのデザインチームは、明るい緑から濃い緑まで、見本を見せながらあれこれ提案。「私が好きな緑は、明るすぎず、ちょっとくすんだ感じの、そう、まさにこんな緑です!」。メリージェーンやグルカサンダルのサンプルを手にしながら、「ベルトは2本あってもいいかな。ここのあいだはもっと開けて、ウィングチップの模様はこっちにも入れたいです」と、細かい部分にまでこだわりを詰め込んでいく葵さん。完全にスイッチが入ったようで、その眼差しはまさにデザイナーのもの。

「ウィングチップのつま先だと、サンダルの開放感を表現するのが難しいですよね。たとえばこの模様の穴を、中まで貫通させることってできますか?」。通常2枚の革を貼り合わせ、塞がれているパーフォレーションの穴を、あえてパンチングで貫通させることで通気性を確保する作戦。リーガルのデザインチームも初めての試みということで、どんな具合になるものか、トライしてみることに決定。新人デザイナーの葵さんの発想が、シューズ業界の常識に風穴を開けるかも?

Complete

ドレス¥52,800/ホリデイ(ホリデイ
☎03-6805-1273)、リング¥12,100/ソワリー(ソワリー☎06-6377-6711) 靴下はスタイリスト私物

Aoi Wakana

きちんと見えて、可愛くて、履き心地がいいというコンセプトのとおり、毎日履きたくなるような葵さんらしい一足が完成! 「色もデザインも履き心地も、普段自分が履くことを考えて作ってもらった靴なので、何もかも文句なしの大満足です! 今日みたいに甘い感じのワンピースを着ても、こういうクラシックな見た目のシューズを合わせれば、“甘々”になりすぎず引き締まりますよね。お洒落して出かける時だけじゃなく、近所の公園に散歩にいく時にも、気軽に履きたいです」

Aoi Wakana

themeLADY

01
01

ウィングチップ、メリージェーン、グルカサンダルと、3種類のシューズの個性が混ざり合い、まさにいいとこ取りで出来上がったオリジナルのシューズ。裸足でも履けるように、クッション性の高いインソールと、ライニングにも肌触りのやわらかなレザーを採用。

02
02

ウィングチップの特徴であるパーフォレーションの穴を、中まで貫通させて通気性を確保。靴下の色で遊べば、それだけで表情はガラリと変わりそうだ。ベルトのバックルにはアンティークゴールドのカラーを選び、落ち着いたクラシックな雰囲気に。

03
03

かかと部分にあしらわれたヌメ革のパッチは、グッドイヤーウェルト製法で作られた婦人のシューズに施される特別なシンボル。簡易的に作られたシューズとは違って、アウトソールの張り替えなど本格的な修理が可能。ずっと付き合える、最高のパートナーが完成!