自分を知れば、ワインはもっと楽しく! 運命の一本を導き出す「ワインと占いのサロン」を実施。

FIGARO Wine Club

ワインをこよなく愛するフィガロ読者たちが、多彩な角度からその魅力を深掘りする手助けを──そんな思いからさまざまな催しを企画するフィガロワインクラブが、占いを入り口に新たなワインの楽しみ方を探るイベントを開催。占星術師のカトウチサとワイン&フードジャーナリストの浅妻千映子を迎えたトークショーをメインに、多くの参加者が自分にぴったりなワインとの邂逅を果たした一日の様子をお届けする。

用意された10種のワインは、どれもふくよかで奥行きのある味わいのものばかり。

本イベントは、本誌フィガロジャポン8月号「幸せを拓く占い」特集と連動して実現。占いから導き出した自分のタイプをもとに、相性のよいワインを探すというユニークな切り口が好評で、抽選枠をはるかに超える数の応募があった。ベースとなったのは、本誌でも特集記事が組まれ、この日のトークショーにも登壇したカトウチサによる「東洋時空占星術」。会場には10タイプそれぞれに対応するワインが並び、参加者は自分の“マイセルフワイン”を試すだけでなく、気になるタイプのワインを自由に飲み比べることができた。

会場では、占いによって導き出されるタイプに合わせた10種のワインをワインショップのエノテカがセレクトし、ワイン関連製品の企画や販売を手がけるグローバルがグラスを提供。

イベントが開場するとまもなく、カトウと浅妻がゲストとして登壇し、トークショーがスタート。人々の本質や才能、価値観などを紐解く10タイプについての解説と、それをどのようにワイン選びに繋げていくのかについて、興味深い話が展開された。「木・火・土・金・水」の5つの要素をさらに陰陽に分け、「樹木」「草花」「太陽」「ロウソク」「山」「砂」「斧」「宝石」「海」「雨」という10タイプに分類されるカトウの占星術は、ウェブサイトでも簡単に診断結果を確認できる。

カトウさんと浅妻さんのトークショーのブースは、開場後まもなく、またたく間に満席に。▶︎自分の“主室”を調べる

カトウによれば、各タイプの性格はざっくりと次のように表すことができるのだとか。「『樹木』は一本気でまっすぐ、向上心が強いタイプ。『草花』は柔らかな雰囲気ながら芯の強い人が多く、『太陽』は華やかでバイタリティにあふれています。『ロウソク』は情熱を秘めた人情家で、『山』はゆるぎない信念を持ち、『砂』は誰にでも寄り添える幅広い知識とおおらかな心が持ち味ですね。『斧』は判断力と行動力に優れ、『宝石』はセンスや美意識が高い傾向に。そして『海』は知的好奇心や発想が豊かな性質を持ち、『雨』は静かな佇まいの内側に深い探究心を秘める人が多いです」。それぞれの個性を知るだけでも、自分や周囲の人を少し違った角度から見つめることができそうだ。

また、これらのタイプをどのようにワインの味と結びつければよいかについても、興味深い解説が。カトウいわく、陰陽五行には「五味」という考え方があり、木は「酸味」、火は「苦味」、土は「甘味」、金は「辛味」、水は「鹹味(かんみ)」に対応するという。つまりそこから、自分の性質にどのような味がマッチするのかを紐解いていけるのだ。

会場では10タイプの解説とそれぞれに対応するワインが記載されたリーフレットが配布され、ひと目で自分に合うものを探せる仕組みとなっていた。

「五味」をワインに当てはめるとどのような味わいになるのか、またショップなどでどのようにオーダーすれば該当するワインに出合いやすいのかについては、浅妻がレクチャー。「木の『樹木』『草花』にマッチしやすいのは酸味ですが、単に“すっぱい”というよりも“酸のきれいなワイン”と考えるのがポイントです。ショップでは、『たとえば、カキフライにレモンを搾るような感覚で飲める白ワインを』と伝えてみるとよいかもしれません」

対して、火の『太陽』『ロウソク』と相性がよいとされるのは苦味。「コーヒーやチョコレートのようなニュアンスのほか、力強いタンニンであるとか、ブドウの種や皮、茎を思わせる風味などもワインの世界では『苦味』として捉えられます。そして土の『山』『砂』は甘味ですね。単なる甘口だけでなく、ベリージャムや南国フルーツ、バニラのような、甘やかな香りを持つ辛口ワインも含まれると思います。金にあたる『斧』『宝石』は辛味のタイプ。ただし、ここでいう“辛味”とは唐辛子のような刺激ではなく、『シャープな切れ味』や『キリッとした後味』がキーワードです。最後に水の『海』『雨』は、塩味を感じるようなミネラル感のあるワインが目印。島で造られたワインには、海風の影響からか細やかな塩味を感じるものも多く、今回もシチリアやコルシカのワインが選ばれています」

会場ではテイストをイメージしたキーワードのほか、品種や産地、果実味やタンニンといったワインとしての特徴も明記され、占いの観点からもワイン好きの視点からも選びやすく。

自分のタイプに割り当てられた“マイセルフワイン”が運勢を後押ししてくれる一方で、たとえば「樹木」タイプの人であれば、同じ木の属性である「草花」のワインを選ぶことでも、さらなる拡がりを楽しめるとカトウはアドバイス。また「もしボトルやラベルにピンと来たものがあれば、いまの自分に必要な刺激を与えてくれる可能性があるので、ぜひトライを」と、直感を信じることの大切さも伝えてくれた。

登壇したふたりは偶然にも同じ「斧」タイプ。自らの力で道を切り拓いていく性質があるとされるが、「今回の“マイセルフワイン”も、シャンパーニュ地方の有名メゾンがカリフォルニアで造った挑戦的な一本だったので、深く共鳴しました」と浅妻。

加えて浅妻は、ワインの先にあるストーリーの興味深さにも着目。「たとえば今日集まったものの中にもいくつか見受けられますが、名だたるワインメゾンが新天地で新たなワイン造りに挑戦したものなど、成り立ちのエピソードに魅力を感じるワインもパワーをくれる気がします」

豊富な知識をもとに今回のワインセレクトを監修したエノテカと、グラスを提供したグローバルが手がけるワインツールブランドのファンビーノが出展したブース。ワイン好き同士の微笑ましい交流も見られた。

気づきと学びのあるトークショーを終えた後は、お待ちかねの本格的なテイスティングタイムへ。来場者は4種のワインを自由にチョイスできたほか、エノテカの計らいにより、公式アプリをダウンロードすればさらに1種を追加で楽しめるという充実の内容となった。

ファンビーノのブースでは、高性能なワインストッパーや、ホームパーティの際に活躍しそうなクーラーバッグなど、ワイン愛好家の心をくすぐる豪華製品が並んだ。

ワインの試飲に加え、ワイン関連のツールなどを企画販売するファンビーノのグッズが当たる抽選ブースや、カトウがタイプ別にプロデュースするハーバルティーのブースも展開。

カトウの個別鑑定はそれぞれ5分というクイックなものだったが、当選者からは「短い時間でも多彩なお悩みを聞いてもらえてすっきりした」と、充実した感想が寄せられた。

さらに、各回の参加者の中から抽選で5名に、カトウによるプライベートな空間での占いの個別相談も。生年月日から導き出されるタイプにカードでの診断をプラスし、2026年の下半期の傾向解説やお悩み相談に応じたという。ワインをきっかけに訪れたという参加者の中には、「占いには興味があってもなかなか踏み出せずにいたけれど、今日的確なアドバイスをもらえて感動。また改めて相談に訪れてみたいと感じました」という声も。またカトウ自身からは「私が使うカードには『ワイン』の図柄があるのですが、今日はそれがとても多く出てびっくり! さすがワイン好きが集うイベントですね」と、驚きの結果がシェアされた。

新たなお気に入りワインとの印象的な出合いを写真に残せるフォトブースも。その他、フィガロワインクラブのロゴパネルの前には、その日に開栓されたワインがずらりと並べられ、圧巻の光景を見せた。

占いというレンズを通してワインを捉えることで、いつもよりも自分の感性を鋭敏に感じ取れたり、普段は選ばない一本に心惹かれる瞬間を楽しめたり……。この斬新なコラボレーションによるアプローチを純粋な“世界の拡がり”として捉え、堪能してくれた参加者が多かったようだ。これからは味の好みだけでなく、自分の性質やバイオリズムに寄り添ってくれるという観点から、運命の一本を探してみてはいかが?

  • photography: Aya Kawachi
  • text: Misaki Yamashita