アラン・デュカスが東北へ。ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2026がスタート!

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9月18日に開幕した「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2026」。アラン・デュカスが発起人となってスタートしたこのイベントも、今年で16回目を迎えた。開幕に先立って8月25日に東京で、そして9月15日には盛岡で東北プレス発表会が行われた。

東京の発表会ではイベント公式アンバサダーのクリスタル・ケイのほかフォーカスシェフが集結した。東北地方からは、山形県の松田清也シェフ(右から2番目)や岩手県の野崎正孝シェフ(右端)が参加。

東北は、アラン・デュカスにとって思い入れの強い土地である。15年前、デュカスは東日本大震災が起きた半年後の東北にいち早く出向き、釜石で炊き出しを行なっている。厳しい生活を強いられていた人々は、フランス料理を前にひととき笑顔になった。どれだけ力づけられたことだろう。

デュカスシェフを囲んで、野崎シェフ(左)と達増拓也岩手県知事が県自慢の食材を手に。

今年のフォーカスシェフ、野崎正孝シェフ率いる盛岡のフレンチ、DADA(ダダ)で行われた東北プレス発表会の冒頭には、15年前の炊き出しと、当時壊滅的被害を受けた三陸の牡蠣養殖場訪問の風景が映像で流れた。そして、15年を経たいま、デュカスはDADAで牡蠣生産者の家族と再会。復興を喜び合ったのである。

会場となったDADA。建築会社がオーナーの、一軒家レストラン。

東北各地からやってきたシェフたちは、今年のテーマである「サステナブルフレンチ 未来につながる美食体験」を意識しつつ、それぞれ自慢の東北食材を持ち寄ってDADAの厨房で存分に腕を奮った。デュカスは厨房を覗き、彼らにエールを送ったあと着席。東北の日本酒やワインがペアリングされたコースを岩手県知事らと共に味わった。力を取り戻した東北を、その舌でしっかりと感じたことだろう。

左:5人のシェフが素材を持ち寄って作ったアミューズブーシュ。上から左回りに、秋田県のトウモロコシ、岩手県三陸海岸の大槌のサーモン、山形県の猪、福島県の伊達鶏、岩手県三陸海岸の宮古のホタテを使っている。
右:DADAの野崎正孝シェフが作った、メイン料理「雫石産神明子宝牛のドーブドブッフ南部鉄器仕立て」にデュカスシェフもご満悦。経産牛を飼育し直した牛を使い、岩手県の南部鉄器で。

デュカスのお墨付き、老舗の酒蔵を訪問。

プレス発表会の後には、盛岡で155年続く酒蔵、あさ開(びらき)へ。醸造過程を丁寧に見て周り、杜氏の話に熱心に耳を傾けた。
実は、会の乾杯にあさ開の純米大吟醸酒が振舞われたのだが、それを気に入ったデュカスはおかわりまでしていたのである。この日の夜に行われた、東北のシェフや生産者たちとの懇親会でも何種類かを熱心に試飲。蔵の人々との交流も深めていた。

あさ開を訪れたデュカスシェフ。

こうして、東北地方でも元気いっぱいに「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2026」がスタート。
北海道から沖縄まで、全国で参加するレストランはなんと500店舗以上。多くの人々がフランス料理にふれる1カ月になるだろう。

ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2026
期間:開催中〜10月18日まで
https://francerestaurantweek.com/


  • text: Chieko Asazuma