軽やかなシルエットを見せた、ルイ・ヴィトン 2027春夏ウィメンズ・コレクション。
9日間にわたって開催されたパリ・ファッションウィーク。10月6日(現地時間)、ルイ・ヴィトンのショーが最後を飾った。夏の日差しを思わせた太陽がようやく傾き始める夕方6時30分、恒例となったルーヴル美術館の中庭クール・カレの会場にはたくさんのゲストがやってきた。
日本から訪れたのはアンバサダーを務める俳優の広瀬すず。エマ・ストーン、リサ、フィリックスら豪華な顔ぶれに、会場入り口に詰めかけたファンが歓声を上げた。
▶︎ルイ・ヴィトン2027年春夏ウィメンズ・コレクション会場を沸かせたセレブは?

白や黄色のセンターラインが引かれたランウェイには、自動車を彷彿させるオブジェが宙に浮かぶように散在し、時が止まった高速道路を思わせる。
ショーの始まりを告げたのは、真っ白なワンピース。大きく胸元の開いたドレスに薄布のフラップが重ねられ、歩くたびに風をはらんで揺れる。




ゆったりとしたパンツには、薄い布で仕立てられた柔らかなテーラードジャケットが合わせられている。重ねたシフォンからプリントが透けるスカートとトップスのセットアップ。バイアス仕立てが美しいフレアを生むパンツやスカート。ヘムにパイピングやクチュールが施されたフリル。風に長くたなびくロングスカーフ。どのルックも限りなく軽やかだ。




軽やかなシルエットにプラスされているのは透明なビーズを繋いだフリンジのようなヘッドアクセサリーやネックレス、そしてフュチュリスティックなサングラス。足元はかっちりとしたブーツやソールにメタルをあしらったシューズで引き締められている。
ニコラ・ジェスキエールは今シーズン、エルゴノミクス(人間工学)的なアプローチを核にしたという。エルゴノミクスという言葉からは、彼の得意とする、かっちりと構築的な服作りが想起されるが、このコレクションにおいてはその持ち味が一味違った形で表現された。


構築的な服作りのストラクチャーは健在で、ひとつひとつのピースは体に沿うシンプルなシルエット。レザーやファブリックのアイテムは体にぴったりと馴染む第二の肌のように仕立てられ、テイラードは内側の構造を取り去って軽やかに。シフォンやシルク、カシミアといった軽く柔らかな素材を使い、自由で動きのあるコレクションが実現した。

- text: Masae Takata (Paris Office)