新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、医療用物資の不足が叫ばれるなか、アメリカでもっとも歴史あるアパレルブランドのブルックス ブラザーズは、ホワイトハウスおよび州や地方の指導者層からの医療用物資の緊急要請に応えると発表。

具体的には、ブルックス ブラザーズが、ニューヨーク、ノースカロライナ、マサチューセッツ州に所有する、ネクタイ、シャツ、スーツを製造する自社の縫製工場をマスクや医療用ガウンを縫製する工場へと仕様を変更。当分の間は、これらの工場で、1日にマスク15万枚を製造する予定だ。製造したマスクは、アメリカ国内の病院や医療施設で、新型コロナウイルスの感染拡大と戦う医療従事者たちへ防護具の提供を増やすことを目的としている。
わずかな時間の間にブルックス ブラザーズは連邦政府や州の当局者、対策本部、複数の主要な病院システム、そのほかの自治体やあらゆる団体と直接連絡を取り合ってきた。この努力により、「ストップ・ザ・スプレッド」(ワシントンDCやアメリカ国内の企業のCEO有志から成る連合体)とパートナーとなり、新型コロナウィルスに立ち向かうための行動を拡大し、政府を支援する。
1898年の赤十字社のサポートから始まり、ブルックス ブラザーズは、200年以上にわたって国家の危機的問題解決のために最前線に立ち続けてきた。現在も、健康と福祉にフォーカスし、数多くのチャリティを支援している。なので、今回の医療用物資の提供も自然なこと。
「我々はこれを義務だと考えている。それはブルックス ブラザーズのDNAの一部である。いま我々は困難に直面しています。この困難はすべての人に影響を及ぼしています。我々はパンデミックと最前線で戦っている医療に従事している方々に深く感謝します。そしてほかの小売業者と連携して、いまこの国のヘルスケアシステムがもっとも必要としてる防護マスクを提供するため、弊社がその一端を担うことを誇りに思います。また、これを可能にするため、工場を再稼働させるにあたって仕事に戻ってきた献身的な製造担当の従業員にも感謝したいと思います」と、ブルックス ブラザーズの会長兼CEOのクラウディオ・デル・ヴェッキオは述べている。
15万枚のマスクの製造に加え、ブルックス ブラザーズは医療用ガウンの製造にもまもなく取り掛かる予定だ。
texte:NATSUKO KADOKURA
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/fashion/200406-brooks-brothers.html