世界は愉快:バレンタインデー編

スウェーデンのバレンタイン、不人気な定番ギフトは?

Lifestyle

文・写真/神 咲子(在ストックホルムコーディネーター)

スウェーデン語ではバレンタインデーを「Alla Hjärtans dag (アーラ イェッタンス ダーグ)」、すべての愛情(ハートの日と呼ぶ。スウェーデンもバレンタインデーがあるが、日本のバレンタインとは異なり、親しい人に自分の愛情と感謝を示す日として、カードや花束、またはプレゼントを贈るのが一般的だ。結婚している夫婦や付き合っているカップル同士でも、友だちや仕事の同僚たちの間でもカードやプレゼントを交換する。

情熱の真っ赤なバラをはじめ色とりどりのバラたちがスウェーデンのバレンタインデーの主役だ。

スウェーデンも日本同様、本来のお祝いの意味からはかけ離れて1960年代からアメリカナイズされたバレンタインデーが始まった。ただスウェーデンの場合は、チョコレート屋ではなく花屋が大忙し。もちろん愛情を示すので真っ赤なバラが主流だが、贈る相手への愛情の度合いに合わせてバラの色も真っ赤から薄いピンク、はたまた白が選ばれるとも言われている。

待ち遠しい春の訪れへの願いも込め、友だちには黄色のチューリップを贈るのも人気だ。

10代から80代までのスウェーデン人を対象にしたバレンタインデーのあるアンケートによると、いちばんうれしいプレゼントはがロマンティックなディナー、次いで花束。ワースト1位に輝いたのは、ハートの形をしたゼリー菓子だった。39人にひとりしか贈らないという不人気のハートのゼリー菓子は、日本でいう義理チョコに相当するものではないかと私は思っている。もらわないように気を付けよう(笑)。

ちなみにスウェーデンではお互いが愛情を示すためにバレンタインデーにプレゼント交換をするので、日本のホワイトデーに当たる習慣はない。

ワースト一位に輝いたハートのゼリー菓子。そのまんまで「ザ・ハート」という名前。蓋の装飾には「好きです」というメッセージもあるが……。

花屋にお菓子屋さんも負けてはいられない。スウェーデンでお祝いの際に食べられるケーキのプリンセストルタもバレンタインデーバージョンに。

photos et texte:SAKIKO JIN

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/series/yukai/210206-valentine-stockholm.html