手指の消毒ジェル、あなたは正しく使えてる?

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6月30日水曜日、Anses(フランス食品衛生安全庁)が、新型コロナウィルス感染症に対する手指の消毒ジェルの効果を確認する勧告を発表した。手に消毒液を使うことは簡単なように思えるが、私たちの多くが間違いを起こしている。ここでは正しい使い方を紹介する。

手指の消毒ジェルを手に使うことは簡単なように思える。しかし、いくつかのよくある間違いによって、その効果が妨げられてしまうことがある。photo : Getty Images

この勧告によると、その製品には少なくとも65%のアルコールが含まれ、ボトルは密閉されていなければならない。パンデミックの当初から、ジェルや溶液の使用は私たちの日常の一部となっているが、いくつかの間違いがその効果の妨げとなってしまうことがある。

その代表的な例を様々な角度から検討してみよう。

十分な量がつけられていない

「消毒ジェルを“つけすぎる”ということはありません」とアヴランシュ=グランヴィル総合病院の疫病学者アレクシス・オートマニエールは念を押す。この医師は少なくとも3mlの量を手に取ることを推奨している。店舗や会社に備え付けられている計量ポンプやディスペンサーは自動的に測定をしているが、個人用のボトルを使用する際はどのように適量を確認すればよいのだろうか?

「手のひら一杯の液体が必要です。製品を一滴垂らすだけでは足りません」と、この医師は明確に発言している。多くのジェルを使った方がより良いのは明らかだ。手を洗うのとは違い、ジェルは含有するグリセリンのおかげで皮脂を取り除いてしまうこともない。そのために必要なだけ繰り返して使用することができる。「家にいる時は、水と石鹸で手を洗うことを優先させた方が良いです」と薬剤師のサンドリーヌ・アンカウアは言う。

適切に行き渡っていない

製品を適切に使うためには、「7つのマッサージのサイクルを2度行う」ことを守らなければならないとアレクシス・オートマニエールは示している。

このサイクルには、まず手のひら同士、次に指の間、指先、親指、手の甲、最後に手首のステップが含まれている。全てで11のアクションだ。

「製品を無駄にしないために、まずジェルを出した手の窪みにもう一つの手の甲を浸し、クリームのように少し行き渡らせてから擦り込みます。そうしなければ、多くの量が失われてしまいます」とオートマニエールは説明する。

これらの全てのステップには多少の時間が必要となる。「手を効果的に消毒するためには少なくとも30秒は必要ですが、実際には殆どの人がそれを行っていません」と、サンドリーヌ・アンカウアは付け加える。

商品をよく選んでいない

「もう一つの大きな間違いは、成分リストが長すぎる商品を選ぶことです。できるだけシンプルなものを選ばなければなりません」とアレクシス・オートマニエールは説明する。

特に香りが強いものやムースタイプのものは避けたほうがいい。複数の成分が含まれる製品ほど、肌には良くないのである。疫病学者曰く、ジェル自体の成分に関しては、少なくとも80%以上のエタノールが含まれていなければならない。

ではジェルと消毒溶剤の選択についてはどうだろうか?「溶剤タイプだと、実際は多くの量が手からこぼれてしまいます」と医師は続ける。よって、よりコンパクトなテクスチャーであるジェルの方が優先される。

最後に、製品のラベルに「殺ウィルス剤規格EN 1446」、「WHO推奨の手指消毒用含水アルコール溶剤」、もしくは「手指の殺菌のための含水アルコールジェル(適用除外命令)」の記載があることを確認するようにAnsesは推奨している。

汚れた手や濡れた手に使用している

ジェルは従来の手洗いの代わりにはならない。例えば手指消毒ジェルは油脂には効果がなく、汚れを落とすことはできない。「手が清潔でなければ、水と石鹸を使って下さい」

濡れた手には使用しないことも注意しなければならない。「手指消毒の製品が皮膚上の水と接触した場合、強い熱さを感じ、やけどの原因となります」とアレクシス・オートマニエールは警告する。

デリケートな部分に使用している

「手指消毒ジェルを使用した後に目を擦った場合、当然ですが、深刻な炎症を引き起こす可能性があります」とサンドリーヌ・アンカウアは念を押す。

「開いた傷口や湿疹にジェルを直接つける人がいますが、これは更にひどい炎症を引き起こす危険があるため、絶対に避けて下さい」と薬剤師は警告する。

text : Louise Ginies (madame.lefigaro.fr)

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/20210801-sanitizer.html