大村真理子の今週のPARIS
全17室すべてがキッチンつきというプチホテルが、9区にオープンした。ロフト風の内装を担当したのは日本でも有名なデザイナー、パトリック・ジュアンである。
マルティール通りやカデ通りの商店街など、そう遠くないところに市場があるホテルとなれば、キッチンがあるのはうれしい限り。

もちろん冷蔵(冷凍)庫、電子レンジ、調理道具、それにアレッシィの食器類が揃えられている。気になる料理の匂いも消臭設備が整えられているし、洗い物はルームクリーニングのときにしてもらえるので、パリの食材を使った料理やテイクアウトの総菜を滞在中に存分に堪能できるというわけだ。

また寿司、イタリアンなど15種のケータリングサービスも用意されている。料理派だけでなくおこもり派も満足できるホテルなのだ。
住所のリシェ通りという名前は耳なれないかもしれないが、創業1761年のお菓子屋ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ本店のほぼ斜め向かい、というと、位置がなんとなくわかる人もいるだろう。ホテルのウェルカム・チョコレートも、この店のものだ。もうじきアイスクリームとシャーベットの季節が来る。毎日この老舗の違った味を楽しめることも簡単、といううれしいような、でも夏にむけてのボディ・シルエットには不安のような・・。

部屋は4サイズあり、スタジオ(26平米、170~350ユーロ)、アパルトマン・クラシック(31平米、220~450ユーロ)、アパルトマン・ドゥリュクス(37平米、270~550ユーロ)、アパルトマン・リュクス(55平米、320~750ユーロ)。ハイシーズンはけっこうな価格だが、クラシックは4名まで、リュクスは6名まで宿泊可能なので、ローシーズンは狙い目だろう。