力強さと、美しさ。イラストレーターの榎本マリコが描く女性たちは、いつもそんな意思を持っているようだ。もしも彼女たちが、腕時計を纏うなら――
発売中の『フィガロジャポン』9月号に掲載中の、名作時計と肖像画。静寂のなかにたたずむ彼女たちの世界が、ささやかに動きはじめる。
オンラインでは、誌面で紹介しきれなかった時計を含めて、全6回でご紹介中。第2回はジャガー・ルクルト。
人気のレベルソや、ランデヴーコレクションから、おすすめの時計を紹介。

小指を動かし気持ちを抑える、恋愛上手な彼女も本当は繊細な一面を持つ。まるでジャガー・ルクルトの二面性ある時計みたいに。
表と裏を使い分けられる、不思議な反転式ケース。
腕に着けたままでケースを反転できる「レベルソ」は、1931年に誕生。角形時計の傑作ロングセラーとなっている。開発したのは、超複雑機構などで知られるジャガー・ルクルト。ポロ競技の際に強い衝撃を受けても時計のガラス面が破損しない時計を依頼され、これを裏側にひっくり返して保護する仕組みが考案された。いまではその目的よりも、ケースが反転すること自体が楽しみとなっている。裏側に記念の文字やシンボルなどを彫り込むだけでなく、写真のレディスは裏面もブラックのダイヤルで時分針付き。ダイヤモンドもあしらわれている。昼間はホワイトダイヤルでアクティブに仕事をこなし、夜のパーティでは裏面にしてドレスに合わせるなど、1 本で2 通りの使い方、つまり2 つの顔を楽しむことができる。ケースを裏返してセットする時のカチリという軽やかな音も心地よい。

肖像画の時計は、「レベルソ・クラシック・スモール・デュエット」(PG 、H34.2×W21㎜、手巻き)¥3,429,000/ジャガー・ルクルト
ジャガー・ルクルトで出合う、名作時計たち。
1930年代から続くエレガンス、女性の日常を人生の特別なひとときに変えて。
丸みをおびたアラビア数字や、コーナーのあしらい。1930年代の初期の女性用レベルソに着想を得た飽きの来ないデザイン。「レベルソ・ワン・デュエット・ムーン」(右写真の表面、SS×ダイヤモンド、H40.1×W20.0㎜、手巻き)¥1,350,000
フェイスを返せばグリッターがちりばめられたブルーダイヤルに、マザー・オブ・パールのムーンフェイズとダイヤモンド。華やかなジュエリーウォッチ。「レベルソ・ワン・デュエット・ムーン」(左写真の裏面、SS×ダイヤモンド、H40.1×W20.0㎜、手巻き)¥1,350,000
1930年代のアールデコからインスパイアされた、幾何学的なフォルム。黄金比を採用し、力強さと変わらない美しさをもたらす。「レベルソ・クラシック・スモール・デュエット」(右写真の表面、SS×ダイヤモンド、H34.2×W21mm、手巻き)¥1,080,000
裏返すと夜のダイヤルに。上下のダイヤモンドのラインが、光沢あるブラックのフェイスに映えて。「レベルソ・クラシック・スモール・デュエット」(左写真の裏面、SS×ダイヤモンド、H34.2×W21mm、手巻き)¥1,080,000
ピンクゴールドとアリゲーターストラップのワインレッドが女性の手首を艶やかに彩る。6時位置のムーンフェイズ、ゆったり動く月の様子を静かに楽しみたい。「マスター・ウルトラスリム・ムーン」(PG、ケースφ34㎜、自動巻き)¥1,836,000
水面の波をイメージするギョ―シェ彫りのダイヤル。6時位置には月と太陽が交互に姿を現し、昼と夜を教えてくれる。ブランドの真髄が詰め込まれ、2012年に誕生したコレクションが新たな装いで登場。「ランデヴー・ナイト&デイ・ラージ」(SS×ダイヤモンド、ケースφ38.2㎜、自動巻き)¥1,188,000
illustrations : MARIKO ENOMOTO, photos : SATOSHI YAMAGUCHI, stylisme : TOMOKO KOJIMA, texte : KAZUKO ENDO (ブランドストーリー) *一部『フィガロジャポン』2018年9月号より抜粋
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/watch/170823-Jaeger-Lecoultre.html