シャネルの新たなアンバサダー、マリーヌ・ヴァクト。
Le cercle Chanel
2017/18年クルーズコレクションのキャンペーンムービーで、古代ローマの女神を彷彿とさせる姿を披露したマリーヌ・ヴァクト。現在女優として大活躍中の彼女は、パリで生まれ育った生粋のパリジェンヌである。
マリーヌは15歳の時にパリの街でスカウトされ、モデルの道へ。ファッションには疎かったという彼女だが、「シー バイ クロエ」や「ラルフ ローレン」のキャンベーンの顔に抜擢され、その認知度を高めていく。
2017/18年クルーズコレクションのキャンペーンビジュアル。 ©CHANEL
2017/18年クルーズコレクションのキャンペーンビジュアル。 ©CHANEL
そのマリーヌが醸し出す独特の存在感を映画界が放っておくはずもなく、2011年にセドリック・クラピッシュ監督『フランス、幸せのメソッド』で映画デビュー。演じるという部分ではモデルと女優に大きな違いを感じなかったと話すマリーヌは、スターへの切符を手に入れる。
そして2013年、カンヌ国際映画祭で公開されたフランソワ・オゾン監督の『17歳』で、マリーヌは初めて主演の座を射止め、正真正銘、実力派人気女優への仲間入りを果たす。そのオゾン監督の最新作『L'Amant Double』(原題)(17年)では再び主演に抜擢、カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、審査員特別グランプリ、女優賞などにノミネートされて話題に。
フランソワ・オゾン監督『L'Amant Double』(原題)プレミアに登場。(2017年10月16日 モスクワ)
もちろん、モデルとしても多くのデザイナーから愛されるマリーヌは、2012年に発売されたシャネルの写真集『LITTLE BLACK JACKET』にも登場している。2017/18年クルーズコレクションのキャンペーンでは、ショートカットで透明感が際立つアンドロジナスな雰囲気のマリーヌの姿を見ることができる。プライベートでは、フォトグラファーの夫、ポール・シュミットとの間に2014年、子どもが誕生。ママ、モデル、そして女優。私生活も仕事も昇り調子の彼女から当分、目が離せない!
2018年春夏プレタポルテコレクション会場にて。 ©CHANEL
texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : KAORU MASUI ( [tsukuru] )