春の花々が咲き誇る、
シャネルのオートクチュール。
Le cercle Chanel
このほど、2020年12月から予定されている、パリのグラン・パレ改修プロジェクトの長期にわたる単独スポンサーを務めることを発表したシャネル。もちろん今回、2018年春夏オートクチュールコレクションを発表したのも、このメゾンとの縁が深いグラン・パレだ。
バラやツタ、ジャスミンの蔦で彩られた格子状のトンネルに囲まれたフランス式庭園と、その中央に設けられた噴水からひと足お先に春の訪れを感じることができる、この特別な空間でフラワーが主役のロマンティックでモダンなクチュールコレクションを発表した。
Look 1、Look 7 ©CHANEL
Look 14、Look 29 ©CHANEL
Look 33、Look 43 ©CHANEL
Look 59、Look 66 ©CHANEL
シャネルにとって、アイコニックなピースであるツイードのスーツでスタートしたショーは、ペールピンクやホワイトなど優しい色使いや、曲線を生かした構築的なシルエットも特徴だ。スーツのスカートのスリットやジャケットの襟の裏から覗くのは、強い発色で目を引くシルクサテン。パウダーカラーのツイードと単色のシルクサテンのコントラストもモダンな印象に仕上がっている。
すべてのルックには、帽子のメゾン ミッシェルで仕立てられた花飾りが付いたチュールのベールのヘッドアクセサリーが添えられ、フェミニンなムードが加速する。シャネルが誇る高い技術を駆使したさまざまな花の刺繍やフェザーの飾りなど、ラグジュアリーなクリエイションは、まさにクチュールハウスならでは。
美しい花々が一堂に会したフィナーレ。 ©CHANEL
カール・ラガーフェルドはコレクションについて次のように語っている。「今コレクションでは、フランスらしい幻想的で軽やかなスタイルを目指しました。オートクチュールは特別なものであって、プレタポルテとは異なります。シャネルはクチュリエのアトリエを傘下に収め、熟練のノウハウを持つ職人によって支えられています。
刺繍や繊細なディテールなどの制作となると、その伝統的な技術を持つ職人が必要となります。そうした技術を発展させるために、シャネルは支援を続けています。私がとても幸せだと思うことは、私が作りたいものを最高のコンディションで最高の職人たちとつくることができるということです」
©CHANEL
©CHANEL
>>シャネルの花園に集った、セレブリティたち。
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シャネルの花園に集った、セレブリティたち。
パリで開催されたシャネルのオートクチュールコレクションの会場には、いつものように、リタ・オラやマリオン・コティヤール、キャロリーヌ・ドゥ・メグレをはじめ、世界中からセレブリティたちが駆けつけた。日本からは、アンバサダーで女優の菊地凛子や中条あやみ、そしてニューヨークから参加した女優TAOの姿も。ソフィア・コッポラは、「間近でクチュールドレスを見ると、羽根、ビーズ、刺繍など本当にすばらしいです。まさにアートのようです」と語った。
アナ・ムグラリス ©CHANEL
キャロリーヌ・ドゥ・メグレ、マリオン・コティヤール ©CHANEL
イザベル・ユペール、ソフィア・コッポラ ©CHANEL
菊池凛子 ©CHANEL
エリー・バンバー、ヤラ・シャヒディ ©CHANEL
中条あやみ ©CHANEL
アリス・デラル ©CHANEL
TAO、オードリー・マルネイ ©CHANEL
左から、イベイーのディアス姉妹と女優のカリージャ・トゥーレ ©CHANEL
texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : KAORU MASUI ( [tsukuru] )