夢が膨らむパリ旅行、次はキッチン付きペッパー&ペーパーに滞在。
PARIS DECO
キッチン付きのアパルトマンホテルはパリにいくつもあるけれど、新しくオープンした「Pepper & Paper(ペッパー&ペーパー)」の魅力は5区のムフタール市場と直結していることだろう。ホテルを出て左手にまっすぐ4〜5分歩くと、どんな方向音痴でもムフタール通りにぶつかる。パリっ子に人気のパティシエの「Carl Marletti(カルル・マルレッティ)」も近い。ここなら、ホテルのキッチンをフルに活用したくなるのは間違いなし。観光名所であり、パリの人々が憩いの場所として愛する植物園も自然史博物館へも徒歩で行けるのも高ポイントだ。
機能的なキッチンが各部屋に。photo : Nicolas Anetson
ムフタール市場で買い物し、自宅にいるような気分で料理を楽しむ。photos : Mariko Omura
緑に恵まれた広々とした中庭を持つペッパー&ペーパーには、Airbnbの自宅風リラックス感とホテルのサービスが共存。合計17のスタジオとアパルトマンの内装はとてもシンプルで、穏やかな雰囲気が漂う。カップルで、友達と、ファミリーで……最高8名まで一緒の滞在が可能だ。パリのほかのキッチン付きホテルと違って、ここでは滞在者がすぐにキッチンを利用できるようにオリーブオイル、塩、コショウが備えられているのもありがたい。ホテルの名前にペッパーとついているのが、これで納得できるだろう。ペーパーは読書、落書き、メモなど滞在中のさまざまなシーンで触れることになる紙からだ。各部屋には子どもたちは自由に落書きを楽しめるクラフト紙のロールが用意され、またエントランスホールにはパピエ ティグルの文具を販売する“Paper Corner”も。ペッパー&ペーパーの名前は、次のパリ旅行のために覚えておきたい。
庭は4月から10月までが滞在者全員のために開かれ、緑の中で寛げるだけではなく、バーベキューやピザ窯を利用できる。シーズンオフは地上階の部屋が庭を独占。photo : Nicolas Anetson
宿泊は1室150ユーロ〜(時期によって異なるので、ホームページで該当期間の価格を要チェック)。photo : Nicolas Anetson
ハウスキーピングは3日に一度だが、希望をすれば有料で追加できる。photo : Nicolas Anetson
ホテルが用意した料理レシピ、先客が次の滞在者のために耳寄り情報を記したメモなどが、壁のボードを埋める。子どもの落書き用に、大きなロールペーパーが部屋に備えられている。
レセプション。滞在者はバーベルのようなスポーツ用具、ラクレットをはじめとするキッチン用具、ゲーム機器などを無料で借りられる。またフロントデスクの向かい側にはワイン、ビール、ジュースなどの飲み物やエピスリーのコーナーもある。photo : Nicolas Anetson
34, rue de l’Arbalète
75005 Paris
www.pepperandpaper.com/apartments-studios
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madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。
Instagram : @mariko_paris_madamefigarojapon