ベジタリアンでも、身体に悪いメニューとは？

ベジタリアンと聞くと、ヘルシーなイメージがあるかもしれません。
プラントベース（植物性）の食事にシフトすることは、自分の健康と地球の健康を同時に実現する、プラネタリーヘルスな選択としても推奨されています。
でも、チョイスを間違えると、自分にも地球環境にも負荷を与えてしまうのです。

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ベジタリアン率が多いヨガのインストラクターや、ヘルシー志向の強い女性たちに、食の講座を開催することがあります。
彼女たちの悩みを聞くと、実は、不調やエイジングの原因が、身体にいいつもりで摂っている食事であることも……。

ベジタリアンメニューでも、身体に悪いものとはなんでしょう？
No.1と言えるのは、ズバリ、パンやパスタなど小麦中心の食事です。
プラントベースだから小麦はOK！と、全く気にせず食べている人もよく見かけます。
でも、一般的な小麦製品に使われている小麦は、あまり食べてほしいものではありません。
腸にダメージを与えてメンタルにも影響する可能性がある、グルテンというタンパク質を多く含んでいます。
食べることで腸に炎症が起きたり、消化された成分が脳に作用して依存を生んだりする可能性があります。
それに、一般的に使われているカナダやアメリカからの輸入小麦は、グリホサートという除草剤の残留リスクもあります。これは腸内細菌に影響を与えてバランスを崩します。
さらに言えば、ヘルシーっぽく思える全粒粉のほうが問題。
食物繊維が多く含まれる全粒粉ですが、農薬の残留も普通の小麦より多いのです。

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大量生産されている小麦は、土地を劣化させて、気候変動など環境問題の原因にもなっています。
健康にも環境にも意識がかなり高くなっているアメリカでは、小麦を食べない人が増えているので、グルテンフリーのプロダクトやグルテンフリー対応のレストランが増えています。
日本人の方がむしろ、朝からパン、昼はパスタ、お菓子はクッキーなどと、小麦をよく食べるので、グルテンをとりすぎていませんか？

じゃあ、どんな穀物を食べたらいいの!?と思われるかもしれませんが、日本人であれば、お米にスイッチして。
地産地消にすることで、他国の土地にダメージを与えたり、輸送に必要な化石燃料も減らすことができます。
パンがやめられないパンラバーは、グルテンフリーの米粉を使ったパンもあります。
蕎麦も、小麦を含まない蕎麦粉100％の十割蕎麦であれば、グルテンフリーです。
ちなみにコンビニで売られている蕎麦は、蕎麦粉よりも小麦粉の割合が多いのでご注意を。

小麦であっても、古代の品種であるスペルト小麦やカムット小麦、ひと粒小麦などは、ほとんどグルテンを含まなかったり、遺伝子配列が違うので、トラブルの原因になりません。
オーガニックなマーケットでは、最近、古代小麦やグルテンフリーの穀物を使ったパンや麺類もたくさん販売されているので、ぜひトライしてみてください。
ひと昔前より、格段においしくなっていますから、全く違和感なく食べられます。

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糖質を抑えたい人は、ひよこ豆やレンズ豆を使ったパスタもあります。
プロダクトによっては、ちょっとモコモコした豆感が強いものがありますが、食べ慣れるとおいしいですよ。

プラントベースの食事を選択する時、それが自分と地球を本当に元気にするのかどうかを意識してみてください。