シャネルの扉 #20
ハバナの光にインスパイアされたクルーズコレクション。
Toc Toc Chanel
November 24, 2016キューバ共和国の首都、ハバナを舞台に発表された2016/17年のクルーズコレクション。キャンペーンビジュアルも今年の5月に撮影された。カール ラガーフェルドが今季に顔に選んだのは、アルゼンチン出身のミカ・アルガナラズとスコットランド出身のステラ・テナントのふたり。
年齢、国籍、そしてタイプもまったく異なるふたりの女性がシャネルの新作を纏い太陽が燦々さと降り注ぐ静かなビーチや、人影のない情緒ある街の一角に佇む。キューバの夏の暖かな光の中で、ミカが身を包むのは、ハバナの活気に満ちた様子に刺激を受けたカラフルな配色とシャネルが誇る卓越したテクニックが共鳴したグラマラスなピース。その姿をカールはエネルギー溢れるカラーの世界で表現した。一方、マニッシュなパンツスタイルで街角に立つステラは、シックで大人っぽいモノクロームの世界で切り取った。カラーとモノクロームのイメージを巧みに操り、ふたりのモダンなヒロインを軽やかに描いたキャンペーンビジュアルは、気負いなくモードを楽しむ自由な女性を想起させる仕上がりになっている。
Derby Shoes
ダンディーな新作ダービーシューズ。
2016/17年クルーズコレクションでデビューした新作のダービーシューズをフィーチャーした特別なショートムービーには、シャネルのスポークスウーマンでアンバサダーのキャロリーヌ・ドゥ・メグレが登場。マニッシュなスタイルが得意で、“パリジャン シック”を体現する彼女が、新作のダービーシューズを履いて過ごす、パリでの日常をコラージュした。
また、シャネルのショーのフロントローやイベントでしばしば目撃され、2015/16年秋冬 オートクチュールコレクションでは、グランパレにつくられたカジノでのブラックジャックプレーヤーのひとりとして登場したKポップ界のスター、G-Dragonは、ダービーシューズの魅力をポラロイド写真によって表現した。