パリ生まれの赤ちゃん、2018年の人気の名前とは?

Culture 2018.10.04

「可愛いお子さん。お名前は? あら、うちもルイーズなの!」。国や地域ごとに名前の付け方にルールがあり、好まれる名前がある。それはパリも同様。いまフランスの首都で最も人気のある名前は何だろう? フランス国立統計経済研究所が発表した、今年パリで生まれた子どもの名前ランキングを見てみよう。

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ガブリエル、ルイ、アダン…パリで流行りの名前は? photo:iStock

男子は古風な名前が、2018年の首都のトレンド。

この11年間、パリで生まれた男の子の新生児に付けられた名前のランキングで、ガブリエルはトップの座を守っている。聖書にちなんだ人物の名前が現在また流行しており、ガブリエル以外にも、古風な名前がパリに住む父母の心を再びつかんでいる。実際、ランキング2位にはアダン(英語読みではアダム)がつけ、その後をジョゼフ、ラファエルが僅差で追う。女子の方は今年もルイーズがトップで、アリスとクロエが2位と3位を占めている。

男の子のトップ5(2018年)

1位:ガブリエル Gabriel
2位:アダン Adam
3位:ジョゼフ Joseph
4位:ラファエル Raphaël
5位:ルイ Louis

 

女の子のトップ5(2018年)

1位:ルイーズ Louise
2位:アリス Alice
3位:クロエ Chloé
4位:ジャンヌ Jeanne
5位:エマ Emma

2011年以降の、パリで人気の名前は?

2017年にパリ市が公表した調査によると、すでに10年以上、ガブリエルとルイーズはパリで生まれた子どもの名前ランキングで1位の座を占めている。ガブリエルとルイーズが、それまで不動のトップを守っていたアレクサンドル(Alexandre)とカミーユ(Camille)から首位の座を奪ったのは2007年のことだ。だが彼らはいつまでトップの座を守れるだろうか? 2015年以降、アダンと命名された赤ちゃんは増え続け、その数は353人。それに対してガブリエルは370人だ。ラファエル、ルイ、アルチュールも僅差で迫っている。女の子はというと、10年間ルイーズが1位を独走中で、後続のクロエ、アリス、イネス、エマに大きな差をつけている。

男の子のトップ5(2011年~2017年)

1位:ガブリエル Gabriel(1846人)
2位:アダン Adam(1722人)
3位:ラファエル Raphaël(1508人)
4位:ルイ Louis(1386人)
5位:アルチュール Arthur(1317人)

 

女の子のトップ5(2011年~2017年)
1位:ルイーズ Louise(1547人)
2位:クロエ Chloé(1107人)
3位:アリス Alice(1088人)
4位:イネス Inès(954人)
5位:エマ Emma(893人)

面白いことに、フランスのその他の地域を見ると、ガブリエルは命名ランキングトップ10にさえ入っていない。2005年以降、ランキング上位を争っているのは、エンゾ(Enzo)、リュカ(Lucas)、ナタン(Nathan)だ。一方、女の子はエマとルイーズの名前が多く、この点はパリと共通している。

ユニークな名前を持つ、セレブリティの子どもたち。

 

texte:Baptiste Erondel (madame.lefigaro.fr)

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