山羊座の空模様－石井ゆかりの星占い「2024年の年報」

2024年　山羊座の空模様

年の前半は、2023年後半からの「愛と創造の時間」が続いています。
クリエイティブな活動に取り組んでいる人は、大きなチャンスを掴めそうです。特に2024年前半は、びっくりするようなチャンスが訪れたり、突発的に「ブレイク」を果たしたりと、うれしい驚きがある時です。
恋愛やパートナーシップにも、うれしい愛のドラマが展開します。電撃的な出会い、突発的な愛の進展、一目惚れ、電撃結婚なども起こりやすい時です。また、著名人と恋仲になるなど、相手に「意外性」があるのかもしれません。

新しい趣味を見つける人もいるでしょう。「遊び」に精力的に乗り組む人もいるでしょう。作品を制作するとか、自己表現するとか、熱く自己主張するなどのことに力を注ぐ人もいるはずです。「それが何の役に立つの？」と言われても答えがないような活動ほど、この時期は大切な意味を持ちます。
また、子どもを授かったり、ペットを飼い始めたりと、愛情を注ぐ対象に巡り会える時でもあります。

5月末以降は「ライフスタイル、働き方の改革」の時間に入ります。
ここから2025年半ばにかけて、暮らし方や働き方を大きく変える時期となっています。
新しい習慣を導入したり、良くない習慣を断ち切ったりすることができます。
特に、心身の不調に悩んでいる人は、その不調を解消する方法を見つけられるかもしれません。日々の時間割を変更したり、転職したり、家事の分担を変えたり、といった試みが功を奏します。エクササイズを始めるとか、食生活を変えるなど、ダイレクトに心身に向き合い、結果を出す人もいるでしょう。

普段、周囲の人々のケアに意識を向け、自分自身のケアは後回しになってしまっている人も、この時期は自分のコンディションを見つめ、丁寧に手当てしていく必要があります。慢性的な健康上の悩み、理想の暮らしとはほど遠いという悩みを、ここでひとつひとつ、細かい部分から解決していけます。

2008年頃から何らかの不調に悩んできた人は、2024年の中でその不調から「抜け出す」ことができるかもしれません。原因不明の症状や強迫観念、よくないクセ、どうしても直せなかった欠点、やめたいと思っているのになぜかやめられずにいたことなどを、2024年、自然に「卒業」できるかもしれません。「今までなぜ、あんなにこだわってしまっていたのだろう？」と不思議に思えるほど、根源的な改善が起こる可能性があります。

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［時期について］

1月から2月半ばは、熱い勝負の時間です。新しいことを始めたり、自分自身との闘いに挑むなど、思い切った、勇敢なアクションを起こせそうです。また、肉体改造など、自分のフィジカルに働きかける人もいるでしょう。
2008年頃からある種の欲、情熱を生きてきた人が少なくないはずですが、このタイミングで、ずっと望み続けてきたことが「叶った」とわかるかもしれません。「自分はこの15年、これを探し求めてきていたんだな！」と深く納得するような場面がありそうです。

1月下旬から3月は、熱い経済活動の時間です。ほしいものを手に入れるために精力的に動く人が多いでしょう。収入の道を開拓する人、大きな買い物に挑む人もいそうです。
ここでビジネスや何らかの経済活動を新たにスタートさせたなら、その活動はかなり長く続いていくかもしれません。ここで撒いた種から2025年以降、どんどん芽が出て育っていく、といった展開も考えられます。

2月下旬から4月にかけては、キラキラしたコミュニケーションの時間です。いろいろな人に声をかけてもらえますし、自分からも働きかけてゆくことになるでしょう。また、フットワークで勝負できる、とても機動的な時間でもあります。外出の機会が増え、新しい「行きつけ」を増やせます。
2023年春頃からなんとなく「人と話すのが苦手」になっていた人は、ここでその苦手意識を吹き飛ばすような出来事が起こるかもしれません。

3月中旬から6月上旬にかけては、家族や身近な人との関係がとてもあたたかくなります。また、居場所にいることがとても楽しくなるでしょう。生活環境を美しくすることに注力する人もいそうです。
長く故郷に帰っていない人は、4月頃に帰省することになるかもしれません。あるいは、この時期「自分のルーツ」だと思えるものに触れる機会を得られるかもしれません。

4月下旬から7月中旬は、楽しいことの多い、キラキラした時間帯です。愛にも追い風が吹きます。
2023年後半から「愛と創造の時間」を生きてきた山羊座の人々ですが、この時期にその「集大成」のような結果を出せそうです。たとえば、制作してきた作品が完成するとか、大恋愛が成就するなどのことが起こりやすい時です。

5月末から2025年半ばにかけて、ライフスタイルを大きく変えることになりそうです。働き方を変えたり、周囲との役割分担を変えたり、生活習慣を変えたりする人が多いでしょう。転職活動を始める人もいそうです。
特にこの5月末から6月半ば、そして7月下旬から9月頭は、心身のコンディションを整えるのに適した時期です。小さな工夫が後々、大きな変化に結びつきます。

6月後半から7月中旬は、「人に恵まれる」時です。公私ともに、素敵な出会いがあるでしょう。人と会う機会が増えますし、何かと人から好意を寄せられる、キラキラした時間帯です。

7月から9月半ばは「受け取るもの」が多い時期です。ギフトを送られたり、貸していたものや預けていたものが戻ってきたりするかもしれません。人が素敵なチャンスを提供してくれる時でもあります。

さらに、7月末から9月は、遠出する機会が増えます。勉強や研究など知的活動に取り組んでいる人も、追い風を感じられるでしょう。遠くから「いいものが届く」気配もあります。

8月末から10月中旬は、キラキラしたチャンスが巡ってきそうです。得意分野で活躍できますし、褒められたり、高い評価を受けたりと、うれしいことが多いでしょう。

9月から11月頭は、人間関係が熱く盛り上がります。個性的な人、情熱的な人と関わって、たくさんの刺激を受け取れます。一方、誰かと「真剣勝負」に挑む人もいるでしょう。タフな交渉に臨んだり、ケンカしたりと、ぶつかりあって得るものが多い時です。この熱い関わりの時間はここだけに終わらず、2025年年明けから4月半ばに「第二ラウンド」が待っています。

10月末から年末は、第三者には見えないところでじっくり向き合うべきテーマが浮上します。過去の知り合いが訪ねてくるとか、過去にやり残したことにもう一度取り組むことになるなど、「過去を振り返る」ような流れが生じるでしょう。

11月から年明けは、熱い経済活動の時間となっています。自分でも不思議なくらい、お金やものに対する欲が出てくるようです。「ぜったい手に入れたい！」と思えるものに出会ったり、貯金や収入に関して新しい目標を設定したりと、情熱が燃え始めます。

11月中旬から後半は、少々特別な時間です。人生が大きく方向転換していくような、象徴的な出来事が起こるかもしれません。

11月末から12月半ばは、とても楽しい時間です。愛に包まれ、ハッピーな気持ちで過ごせるでしょう。より魅力的に「変身」する人もいそうです。

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［愛について］

2023年後半から2024年前半は「愛の時間」です。愛を探している人は、ここで愛を見つけられるでしょう。2023年中に何もなかったという人も、2024年前半には電撃的な出会いの可能性があります。想定外の展開での出会い、びっくりするような人物との出会いもあるかもしれません。「執着やこだわりを手放したところに、愛が見つかる」といったプロセスも考えられます。これまで「どうしてもこの条件だけは譲れない」と思っていた条件をあえて外した瞬間、「その人」に巡り会えるかもしれません。

パートナーがいる人やカップルは、2024年前半、素晴らしい愛のドラマを生きることになるでしょう。どちらかと言えば束縛してしまいがちだった人、相手を支配したくなってしまう傾向のある人は、この時期そうした愛のスタイルをガラッと変えられるかもしれません。相手の自由を尊重できるようになりますし、自分自身も愛し合いながらより自由な生き方を追求したくなりそうです。
新しい時代の価値観を、ふたりの関係の中に「導入」する人もいるでしょう。どちらかと言えば伝統的な価値観の中で付き合ってきたけれど、これからは別のスタイルを試してみよう、といった試みができるかもしれません。上下関係や従属関係など、ある種の力関係によって愛を縛ってきた人は、そうした縛りが「解除」されるかもしれません。

愛に特に追い風が吹きそうな時期は、1月下旬から2月前半、4月半ばから7月半ば、11月半ばから12月頭です。特に4月から5月は、かなりドラマティックな出来事が起こりそうです。

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［おわりに］

仏教の世界では「煩悩」から抜け出すことが、ひとつの目標とされます。
煩悩は108つあるそうで、執着や貪欲、愛情もそのひとつです。
修行の過程ではそうした煩悩を刺激するものを「避ける」「ガマンする」ことになるようですが、最終的に煩悩から抜け出した「悟り」の状態は、何かをガマンしている状態ではありません。「ほしい」と思う気持ち自体から、抜け出した状態なのです。

そんな「悟りの境地」は、私のような凡人からはまったく、縁遠く思えます。
ですが、「悟りとは、もしかしたら、こんな感じかな？」と思えるシチュエーションもあります。それは、小さな子どもの遊びを見た時です。
幼い頃に夢中になった遊び、楽しくて仕方がなかったことが、大人になってみればただ「微笑ましい」だけで、幼い頃ほどの興奮、気持ちの高まりは甦りません。「子どもの頃の私は、なぜあんなものに、あれほど夢中になったのだろう？」と不思議に思えます。
人間はある種の欲望や興奮、執着を、どこかで「卒業」することがあるのだと思います。多分それは「悟り」の感覚に似ているのではないか、と想像するのです。

それはたとえば「満足・満腹」ということにも通じるのかもしれません。
食べ物を食べての「満腹」は、時間が経てばまたお腹が空いてきますが、心が何かに本当に「満腹」すると、もうそれが欲しいという気持ちを持てなくなる、ということはあるのではないかと思います。

2024年の山羊座の人々は、何らかの「満腹・満足」、あるいは幼い興奮からの「卒業」のようなステップを踏むのではないかと思います。それは、ある種の渇望や飢餓感から解放される、ということを意味しています。焦燥、切迫、強迫的な感情も、ここでひと段落して、消えていきます。
これまで心に熱い炎を燃やし、渇望や焦燥からガツガツともがき、動き続けてきた状態が、ひとつの着地点に達するのです。

山羊座の人々はこれ以降、ある「サイクル」に入ります。あるいは「レールに乗る」ことになります。
たとえばそれは、螺旋のようなイメージです。螺旋階段を真下から見上げると、それを上っている人は、同じ場所をグルグル回っているように見えます。ですが、横から見ればその人は確実に上に上っているのです。「同じ場所で同じことを続けているように見えても、実はそうではなく、確実に新しい場所に移動していく」というそのサイクルに、山羊座の人々は入ることになります。

あるいはそれは、列車がレールの上を走る様子にも似ているかもしれません。列車はなめらかにレールの上を滑り、それ自体がバタバタともがいたりはしません。列車の中の乗客も、ほぼ静止しています。静止しながら、レールの上を滑り、進んでゆくのです。

これ以降の山羊座の人々はそんなふうに、回転や滑走など、ある種の静止状態を繰り返すことで、全体として前に進んでいく、という流れに乗るようです。これは、前述の「渇望してもがきながら進む」状態とは、大きく違っています。その動き方には、安心感と安定感があります。ここまで進んできて、ここからも進んでゆく、という前進の手応えがあります。いつでも「今どこまで来たか」を確かめられます。それは、砂漠でオアシスを探し回るようなこれまでの前進とは、まったく違った動き方です。
完全に安定軌道に乗るには、まだ少し時間がかかるかもしれませんが、2024年はその入り口です。

今まで求め続けてきたものとはまた、別のものを求め始めるのが2024年です。ですがもしかすると、より大きく変わるのは「何を求めるか」ではなく、「求めるものを手に入れるために、どう行動するか」なのかもしれません。

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