ダイアナ妃が復讐に選んだドレス、チャールズ皇太子の不倫告白と同日12月に競売へ。
肩を大胆に露出し、体にぴったりとフィットしたミニブラックドレス。ダイアナ妃が1994年6月、サーペンタイン・ギャラリーで開かれた夜のパーティに着用したこのドレスは、人々の記憶に永遠に刻まれることとなった。それから30年が経ったいまでは、「リベンジドレス」という言葉を口にするだけで、誰もがどのドレスのことなのか、すぐに分かるほどである。

13万〜25万ユーロ(約2300〜4500万円)と見積もられているダイアナ妃の象徴的なドレスは、2026年12月9日、ニューヨークで、サザビーズによって競売にかけられる。
静かなるリベンジ
ダイアナ妃がこのドレスをロンドンで着用したのは一夜だけだったが、その姿はいまもなお人々の記憶に残っている。数時間前、当時すでに別居していた夫のチャールズ皇太子は、テレビで放送されたドキュメンタリー番組の中で、不倫をしていたことを認めていた。人生において極めてつらい局面に直面したダイアナ妃は、そんな状況にこのドレスで応じることを選んだ。それは、チャールズ皇太子との結婚における行動規範や無垢なイメージから、意図的に決別することでもあった。ほどなくメディアから「リベンジドレス」と呼ばれるようになったこのミニブラックドレスは、彼女の感情を、突然ありのままに表現するものとなった。
当時のスタイリスト、アンナ・ハーヴェイによると、ダイアナ妃は「最高に華やかで、魅力的に見せたかった」という。そこで彼女はイベントに向かう直前に衣装を変更し、少しクラシックすぎるドレスをやめて、ギリシャ人デザイナー、クリスティーナ・スタンボリアンが手がけたシフォン素材のアシンメトリーなドレスを選んだ。

ファッションアイコン
1997年以来初めて、このドレスが12月、再びサザビーズのオークションに出品される。落札予想価格は13万~25万ユーロ。9月18日から24日までロンドンで、著名なオークションハウスであるサザビーズによって展示された後、香港、ジュネーブ、ニューヨークへと巡回し、12月9日に競売にかけられる。
このドレスを最後にオークションに出品したのはダイアナ妃自身で、がんやエイズと闘う団体への資金を集めることが目的だった。当時、ブリッジ・マッケンジーが落札したこのドレスは、自由と自信の象徴でもあり、今回はその価格が大幅に上昇し、さらに高値で落札されそうだ。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Ségolène Wacrenier (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi
- edit: フィガロジャポン編集部