「決して乗り越えることはできない」シルベスター・スタローン、愛息子の早すぎる死について語る。
シルベスター・スタローンは、自身の回想録の発売に合わせて9月26日(土)に行われた『ニューヨーク・タイムズ』紙のインタビューで、2012年7月、わずか36歳で心臓発作により急逝した息子セイジを失ったことについて、その胸中を語った。

シルベスター・スタローンは、最初の妻サーシャ・チャックとの間に生まれた長男セイジが36歳で突然亡くなった日、世界が崩れ落ちるような思いをした。青年は2012年7月13日、ロサンゼルスのスタジオ・シティにある自宅で死亡しているのが発見された。彼の死から数日後、タブロイド紙はすぐさま、誤って薬物を過剰摂取した可能性や自殺の可能性を推測した。しかし、法医学医による検視の結果、そうした噂はすぐに打ち消された。検視によって、セイジ・スタローンは実際には、冠動脈硬化症によって引き起こされた心臓発作で亡くなったことが明らかになったのだ(冠動脈硬化症とは、動脈が詰まることで心臓に障害を引き起こす病気)。
悲劇的な運命をたどった2世セレブたち
シンディ・クロフォードの息子のプレスリー・ガーバーが2026年9月20日、薬物依存症のリハビリ施設で死亡しているのが発見されたように、著名人の子どもの中には、悲劇的な運命をたどる人は少なくない。
それから約15年が経ったいまも、シルべスター・スタローンは、あの悲劇の日の記憶を鮮明に覚えている。「決して忘れることはない。」彼は9月26日(土)、回想録『The Steps(原題)』の出版を記念して『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューに応じ、その胸を打つインタビューの中でそう語った。「ものすごく寒かった」と当時を振り返り、さらに、セイジの死を電話で知らされたことを明かした。「母の再婚相手で、私はそれまで一度も会ったことがなかったのですが、医師をしている彼から電話がかかってきて、『スライ、セイジが亡くなった。セイジが……亡くなったんだ』と言われました。私は『どこにいるの?』と聞きました。すると彼は、『亡くなったんだ。もう逝ってしまった。すまない』と。そこで電話が切れました。」
痛み、悲しみ、そして罪悪感
セイジの死後、スタローンは何度も強い罪悪感にさいなまれたという。「人はこう考えてしまうんです。『自分に何ができただろう? そばにいるべきだったのではないか? もしあのとき、こうしていたら? 左ではなく右に曲がっていたら?』」数日間、ショックから立ち直れずにいたものの、俳優として気丈に踏みとどまり、気持ちを忙しく保つことで耐え抜いた。息子の葬儀の準備に、自分の時間とエネルギーのすべてを捧げたのである。葬儀は非公開で、2012年7月21日、ロサンゼルス・ブレントウッド地区にあるセント・マーティン・オブ・ツアーズ・カトリック教会で執り行われた。その後、セイジはウェストウッド・ビレッジ・メモリアル・パーク墓地に埋葬された。

photography: James Drake / Getty Images
セイジの葬儀から1週間が経って初めて、俳優はその恐ろしい現実を本当の意味で実感した。もう二度と息子に会うことはできず、二度と息子を抱きしめることもできない。そのとき、めまいがするような感覚に襲われたという。「私はひとりで部屋にいて、これまで一度も聞いたことがなく、その後も二度と聞くことのなかった叫び声が、自分の中から出てきた。ただ痛みと悲しみと罪悪感だけだった。あまりにも激しく、言葉では表せないほどのものだった。」セイジを失って以来、『ロッキー』シリーズのスターは、この癒やしようのない喪失の重みを抱えて生きている。「いや、こんな悲しみから立ち直ることなんてできない。」スタローンは『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューを、そう締めくくった。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi