ルイ王子のおちゃめぶり、キャサリン皇太子妃の笑顔...。英国王室、第二次世界大戦終結80周年の式典に参加。

第2次世界大戦終結80年を記念して、ロンドンで公式祝賀イベントが始まった。初日の5月5日は軍事パレードがおこなわれ、パレードを観覧する英国王室の姿も見られた。

第2次世界大戦が終結して80年。これを記念する4日間の記念行事が5月5日から始まった。バッキンガム宮殿前、ヴィクトリア記念碑の正面に設置された観覧席に英国王室が勢揃い。チャールズ3世とカミラ王妃、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃夫妻、3人の子供たち（ジョージ王子11歳、シャーロット王女10歳、ルイ王子7歳）、アン王女と夫のティム・ローレンス、エドワード王子と妻のソフィー妃がやってきた。さらにキア・スターマー英首相、ロンドン市長のサディク・カーンや多くの退役軍人と家族が着席した。

1945年5月8日に当時の英首相、ウィンストン・チャーチルがおこなった演説の抜粋の朗読で、4日間にわたる祝典が始まった。イギリス軍の兵士1000人以上が参加する軍事パレードが華やかにおこなわれる間、ルイ王子はいつものように天真爛漫に振る舞い、軍服姿の父親の肩のほこりを払うしぐさをしたかと思えば、風で髪が乱れた兄ジョージ王子の真似をしてみせた。

Prince George fixing his hair
Prince Louis 1 second later pic.twitter.com/eBlM64lQBj

-- EMI (@EmiliaA37440110) May 5, 2025

エミリア・ウィックステッドのコート

軍服を着ていたのは英国王室の男性だけではなく、アン王女もだった。国王は軍総司令官として、1945年の戦勝時に祖父ジョージ6世が着用したものと同じ英国海軍の正装を着用した。

キャサリン皇太子妃はプラム色の装い。エミリア・ウィックステッドのコートにショーン・バレットの帽子を選んだ。2022年11月、南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領を迎えた時と同じ服装だ。シャーロット王女はダークグリーンのコート、ジョージ王子とルイ王子はスーツにネクタイ姿だった。

バルコニーへ

15ヶ月前からガン治療を受けているチャールズ3世は他の王室メンバーと共にバッキンガム宮殿のバルコニーに移動し、群衆に挨拶した。軍用機の記念飛行があり、最後はアクロバット飛行隊のレッドアローズが空に三色旗の軌跡を残して式典は終了した。式典終了に先立ち、英国王室は百寿者を中心とした退役軍人20人ほどを招いた「ティーパーティー」を開催した。

1945年5月8日、チャーチル首相を挟んでイギリス国王ジョージ6世とエリザベス王妃が娘のエリザベス王女、マーガレット王女とともに何万人ものロンドン市民の前に立ち、チャーチルが「ヨーロッパ戦勝記念日」（VEデー）と命名した日を祝ったのもまさにこのバルコニーからだった。その夜、19歳と14歳だった2人の王女はお忍びで宮殿を出て国民と喜びを共にすることを許され、この時の思い出を40年後、エリザベス女王は「人生で最も記憶に残る夜のひとつ」と語ることになる。

4日間のお祭り

5月6日、カミラ王妃がロンドン塔に設置された約3万本の陶製ポピーを見学する予定だ。ポピーは戦争で犠牲になった人々を象徴する。さらに期間中、ウェストミンスター宮殿を含む多くの建物のイルミネーションが実施される。最終日5月8日の午前11時（ロンドン時間）に全国民が1分間の黙祷を捧げ、ウェストミンスター寺院で英国王室が出席する感謝の礼拝が行われた後、ロンドンのホース・ガーズ・パレード広場でコンサートが予定されている。記念式典の期間、パブは通常よりも2時間遅く閉店することが許可されている。

英国王室と第2次世界大戦終結80周年記念式典

5月5日にウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃、そして3人の子供たち（ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子）は、チャールズ国王、カミラ王妃とともにロンドンで第2次世界大戦終結80年記念式典に出席した。

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