印象的なヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーはニューヨークを熱狂の渦に巻き込んだ。

10月15日の夜、ニューヨークで、6年ぶりの復活以来、2年連続となるヴィクトリアズ・シークレットの伝統的なファッションショーが開催された。

ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー2025。（2025年10月15日、ニューヨーク）photography: Behar Anthony/SPUS/ABACA

ライト、カメラ、そして翼を広げて！ 6年ぶりの復活以来、2年連続で開催された伝説の「ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー」が、10月15日、ニューヨークで幕を開けた。サラ・ジェシカ・パーカーやパトリック・アーノルド・シュワルツェネッガーなど、豪華なセレブリティが見守るなか、いま最も注目を集めるモデルたちが、セクシーなランジェリーに身を包み、特大サイズの翼を背にランウェイを歩いた。足元を飾ったのは、今年も公式パートナーを務めるルネ・カオヴィッラの靴だ。彼女たちの一歩一歩が、SNS上でたちまち拡散されるほどの華やかな瞬間となった。

観客を魅了するファッションショー

昨年に引き続き、今年のヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショーもサプライズに満ちたステージとなった。なかでも注目を集めたのは、23歳のアメリカ人バスケットボール選手、エンジェル・リースだ。彼女はピンクの花々をあしらったレースのセットアップ姿で観客を魅了し、ヴィクトリアズ・シークレットのランウェイを歩く初めてのプロアスリート女性として、人々の記憶に強く刻まれた。また、ヴィクトリアズ・シークレットはプレスリリースで「エンジェルの卓越した運動能力と、スポーツやファッション、文化、そして世界中の女性たちに与える影響力は、ヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーが持つ象徴的で大胆な力を如実に物語っている」と強調した。

ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー2025に登場したベラ・ハディッド。（2025年10月15日、ニューヨーク）photography: Behar Anthony/SPUS/ABACA

健康上の問題により、ここ数シーズンはファッションウィークを欠席していたベラ・ハディッドが、2度のランウェイ登場でセンセーションを巻き起こした。1回目は、赤い情熱的なランジェリーのセットアップに、ガーターストッキングと同色のふんわりスカートを合わせたスタイル。2回目は、全身スパンコールの衣装に、白く大きな翼をあしらったルックで登場した。姉のジジも共に登場し、キャンディピンクのレースビスチェに花びらを模したロングコートをまとってランウェイを歩いた。

ミッシー・エリオット、カロルG、マディソン・ビアー、そしてK-POPグループTWICEと、すべて女性アーティストによるパフォーマンスが繰り広げられる中、その他のモデルたちも印象的な登場を果たした。ライラ・モス、アイリス・ロー、そして初登場のエミリー・ラタコウスキーもそのひとりだった。

ヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショー2025